ページの見せ方
図と表でページを伝わりやすく:費用・流れ・リターンの見せ方
数字や順番の話は、文章で説明するより、一枚の表や図にしたほうが読み手に届きます。手書きの下書きから始められる四つの型をご紹介します。
クラウドファンディングのページで、金額・順番・違いの三つを伝えたいときは、文章を重ねるより、表と図に置き換えると読み手に届きます。支援者は、スマホで流し読みをしながら「何に使われるのか」「いつ届くのか」「どのリターンを選ぼうか」を探しています。その答えが一目で見つかるページは、安心して読み進めてもらえます。この記事では、表と図が効く場面、手書きで始める作り方、四つの型、そして載せる前の見直しを順にご紹介します。
文章より、表や図が向いている場面
ページの文章は、想いや背景を語るのに向いています。一方で、次のような内容は、文章だと読み手が頭の中で整理し直さなければなりません。
- いくつもの金額が出てくる話(費用の内訳、目標金額の根拠)。
- 前後関係のある話(公開から発送までの流れ)。
- 似たものを見比べる話(複数のリターンの違い)。
これらは、表や図にすると、読み手の頭の負担が軽くなります。反対に、「なぜこの挑戦を始めたのか」という想いの部分は、表にせず、自分の言葉で書くほうが伝わります。まず、ページの中のどこを表や図にするかを見つけるところから始めましょう。
まず手書きで、紙一枚に描いてみる
図や表というと、専用のソフトが必要に感じるかもしれません。けれども最初の一歩は、紙とペンで十分です。パソコンで整えるのは、中身が決まってからで間に合います。
- 伝えたい内容を、一つだけ決める(例:費用の内訳)。
- 紙に、読み手に知ってほしい項目を書き出す。
- 項目を、並べる(表)か、つなぐ(図)かを選ぶ。
- 家族や友人に見せて、一言で何の図か言ってもらう。
四番目で、見た人がすぐに内容を言い当てられれば、その図は伝わっています。迷う様子があれば、項目が多すぎるか、順番が分かりにくいサインです。項目を減らして、もう一度描いてみます。一枚の図や表には、伝えたいことを一つだけ。これが基本です。
型一:費用の内訳を表にする
資金の使い道は、ページの中でも大切な部分です。項目ごとに金額を並べ、合計が目標金額とつながるように見せます。
| 項目 | 金額 | ひとこと説明 |
|---|---|---|
| 制作費 | 〇〇円 | 何をつくるための費用か |
| 会場・設備費 | 〇〇円 | どこで、何を整えるか |
| リターン制作・発送費 | 〇〇円 | 支援者に届けるための費用 |
| 合計 | 〇〇円 | 目標金額と一致していること |
項目は、四つから六つに絞ると読みやすくなります。細かい費用は「その他の制作費」のようにまとめ、支援者が気になりそうな大きな項目を上に置きます。目標金額と表の合計が一致していることも、公開前に必ず確かめます。
ポイントは、右端の「ひとこと説明」を入れることです。金額だけが並ぶ表は、数字の羅列に見えてしまいます。「何のための費用か」が添えてあると、支援が形になる様子が伝わります。費用の積み上げ方そのものは「クラウドファンディングの目標金額の決め方」、文章での見せ方は「資金の使い道の書き方」の記事にまとめています。
型二:公開から届くまでを、横一列の流れにする
「いつ何が起こるのか」は、支援者の安心につながります。公開から終了、制作、発送、お披露目までを、横に一列で並べます。四角を矢印でつなぎ、各四角の下に時期を書くだけの図です。
| 段階 | 公開 | 終了 | 制作 | 発送・お届け |
|---|---|---|---|---|
| 時期 | 〇月〇日 | 〇月〇日 | 〇月ごろ | 〇月ごろ |
| 支援者への案内 | 公開のお知らせ | お礼 | 制作の様子の報告 | 発送のご連絡 |
流れの図は、段階を四つか五つに絞ります。細かく分けすぎると、スマホでは文字が小さくなり、かえって読みにくくなります。届く時期の書き方は「リターンの届く時期の書き方」の記事で、日付の見せ方をまとめています。
型三:リターンの違いを、一枚の比較表にする
リターンが三つ以上あると、支援者は「どれを選べばいいのか」と迷います。名前・金額・もらえるもの・届く時期を、同じ順番で並べると、違いがすぐに分かります。
| リターン名 | 金額 | 内容 | お届け |
|---|---|---|---|
| 応援コース | 〇〇円 | お礼のメッセージ | 〇月ごろ |
| 体験コース | 〇〇円 | 参加できる体験 | 〇月ごろ |
| 特別コース | 〇〇円 | 数に限りのある特別なもの | 〇月ごろ |
比較表は、各リターンの詳しい説明の前に置きます。まず全体を見渡してもらい、気になったものの説明へ進んでもらう流れです。金額帯の考え方は「リターン設計」の記事を参考にしてください。表の中の言葉は短くして、詳しい内容はリターンごとの説明文に任せます。
型四:人や役割のつながりを、図にする
団体やチームで挑戦する場合は、「誰が何を担当しているのか」を図にすると、支援者が顔を思い浮かべやすくなります。中央に企画の名前を置き、その周りに、企画を進める人、制作や出演の人、応援してくれる地域の人を配置します。
- 中央:企画の名前と、一行の説明。
- 内側の輪:実際に動く人たち(役割を一言ずつ)。
- 外側の輪:協力してくれるお店や団体。
すべての人を載せる必要はありません。人数が多いときは、「企画を進める人」「制作や出演の人」「応援してくれる地域の人」の三つの束にまとめ、一人ずつではなく役割で見せると、図がすっきりします。支援者が知りたいのは、「この挑戦を、どんな人たちが支えているのか」という雰囲気だからです。載せる際は、本人にお名前や写真の掲載を聞いてからにします。名前を載せる企画の聞き方は「支援者のお名前を載せる企画」の記事が参考になります。
スマホでの見え方と、載せる前の見直し
スマホで読める大きさに整える
支援者は、スマホでページを開くことがあります。表や図を作ったあとに、いちばん手間をかけたいのがこの確認です。パソコンの画面で整って見えた表も、スマホでは文字が小さくなったり、横にはみ出したりします。載せる前に、必ず自分のスマホで開いて確かめます。
| 確かめる点 | 目安 |
|---|---|
| 列の数 | 表は三列から四列まで |
| 文字の読みやすさ | 指で拡大しなくても読める |
| 一つの表の行数 | 画面一つ分に収まる程度 |
| 色の使い方 | 色が分からなくても意味が通じる |
画像として載せる場合は、元の画像を大きめに作り、文字の周りに余白を残します。スマホ向けの整え方全体は「スマホで読まれるページに整える」の記事にまとめています。画像には、読み上げ用の説明文も添えると、見えにくい方にも内容が届きます。
公開前の見直し
表や図ができたら、公開前に次の四点を見直します。
- 数字が、ページ本文・リターン説明・他の表と一致している。
- 日付と時期が、最新の予定になっている。
- 見出しや一言説明で、何の表か分かる。
- 家族や友人に見せて、一言で内容を言ってもらえた。
ひとりで整えていると、見慣れてしまって、分かりにくさに気づけないことがあります。第三者に読んでもらう進め方は「ページを読んでもらって磨く」の記事に質問表を載せています。
クラウドファンディング支援では、プロジェクト設計、物語と動画・音楽、リターン設計、広報と伴走を、起案者が自分の言葉で語れるよう、ご一緒に進めています。ページの見せ方で迷ったときは、挑戦したいことと時期をお聞かせください。お問い合わせフォームやLINEから、オンラインで全国からご相談いただけます。
よくある質問
表や図は、専用のソフトがないと作れませんか?
最初は紙とペンで十分です。手書きで中身と順番を決めてから、表計算ソフトやスマホの画像作成アプリで整えると進めやすくなります。
表や図は、いくつくらい載せるのがよいですか?
ページ全体で二つから四つが読みやすい目安です。費用の内訳、届くまでの流れ、リターンの比較の三つから始めてみてください。
スマホで表が見にくいときは、どうすればよいですか?
列を三列から四列に減らし、一つの表を画面一つ分に収めます。言葉を短くして、詳しい内容は本文に任せると読みやすくなります。