ページの見せ方

スマホで読まれるページに整える:段落・見出し・画像の置き方を見直す

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

応援してくれる人の多くは、移動の合間にスマートフォンでページを開きます。小さな画面で最後まで読んでもらうための整え方を紹介します。

結論から言うと、ページを公開する前に、必ず自分のスマートフォンで最初から最後まで読み直してください。パソコンで書いていると気づきにくいのですが、小さな画面では、長い段落が文字の壁に見え、読み進める気持ちが途切れてしまいます。段落は短く、見出しは分かりやすく、画像は適切な位置に。この三つを整えるだけで、読み切ってもらえるページに近づきます。

この記事では、スマートフォンで読む人の目線で、ページを見直すための具体的な方法を紹介します。

スマホで読む人は、どう読んでいるか

パソコンで読むときと、スマートフォンで読むときでは、読み方が変わります。スマートフォンでは、指で画面を動かしながら、ひと目で全体をつかむように読む人が多くいます。まず見出しや画像を拾い読みして、気になった所をじっくり読む、という流れです。

この読み方に合わせて、次の三点を意識します。

  • 見出しだけ拾っても、話の流れが分かる
  • 画像と文章が、近い位置にある
  • 一つの画面で読める量が、多すぎない

全員がじっくり読んでくれるとは限りません。流し読みでも、企画の魅力が伝わる構成にしておくことが大切です。

段落の長さ:三行から四行を目安にする

パソコンの画面で五行に見える段落は、スマートフォンでは十行以上に伸びることがあります。小さな画面では、段落が長いほど、読む負担が大きくなります。目安としては、パソコンの画面で二行から三行、スマートフォンで四行から六行ほどに収めます。

段落を分けるときの目印は次のとおりです。

  1. 話題が変わるところで分ける
  2. 「しかし」「そして」など、流れが切り替わる言葉の前で分ける
  3. 結論や、伝えたい一文の前後で分ける

改行を増やしすぎて、一文ごとに空行が入ると、かえって読みにくくなります。意味のまとまりごとに、適度な間を作るのがコツです。

見出しの付け方:見出しだけで流れが分かる

見出しは、スマートフォンで読む人の道しるべです。次のような工夫をします。

  • 内容が具体的に分かる言葉にする(「私たちの想い」より「この場所をつくりたい理由」)
  • 長くしすぎない(一行に収まるくらい)
  • 並べたときに、物語の流れが読み取れる

見出しだけを順に読んで、企画のあらましが分かるでしょうか。分からなければ、見出しを書き換えるか、並びを見直します。見出しの数は、ページの長さに合わせて、画面を動かすたびに一つ見えるくらいが読みやすいです。

画像の置き方:文章の近くに、適切な大きさで

画像は、スマートフォンでは画面の幅いっぱいに表示されます。置き方によって、読みやすさが大きく変わります。

置き方効果気をつけること
説明する文章のすぐ近く内容が頭に入りやすい画像を並べすぎない
節の初めに一枚話題の切り替わりが分かる内容に合った写真を選ぶ
同じ写真を連続して置く臨場感が増す似た写真は、一枚に絞る

画像の中に文字を入れる場合は、小さな画面でも読める大きさにします。細かい文字を詰め込んだ画像は、スマートフォンでは読めなくなります。大事な情報は、画像ではなく本文に書いておくと、読み上げ機能を使う人にも伝わります。

表・箇条書き・太字を、使いどころで選ぶ

情報を整理して見せる方法には、表、箇条書き、太字があります。スマートフォンでは、それぞれの向き不向きがあります。

  • 箇条書き:手順や、並べて伝えたいことに向く。一項目は短く
  • 表:リターンの比較など、項目を比べたいときに向く。列は三つまでに収める
  • 太字:一番伝えたい言葉だけ。多用すると、どこが大事か分からなくなる

列が多い表は、スマートフォンでは横に伸びてしまい、読みにくくなります。列が多くなりそうなときは、箇条書きに書き換えるか、表を二つに分けます。

最初の一画面で伝えること

ページを開いた直後に見える範囲は、スマートフォンでは特に狭くなります。この一画面で、読むかどうかが決まります。最初の一画面に入れたいのは、次の三つです。

  1. 何の挑戦か分かる画像か動画
  2. 挑戦の名前と、一言の説明
  3. 続きを読みたくなる一文

長い挨拶や、お礼の言葉から始めると、肝心の中身が画面の下に追いやられてしまいます。ご挨拶は、冒頭の次に置きます。まず「何をするのか」を伝え、そのあとに思いを語る順番にします。

長い段落を直す例

次のような段落があったとします。「私たちは長年この地域で音楽の活動を続けてきましたが、練習できる場所や発表できる場所が少なく、いつも会場探しに苦労してきました。そこで、自分たちの手で小さな舞台をつくり、子どもたちからお年寄りまで、誰でも気軽に歌や演奏を楽しめる場所にしたいと考えるようになりました。」

画面で見ると、ひとかたまりの文字の壁です。次のように、意味のまとまりで三つに分け、最初の一文に結論を置きます。

  • つくりたいのは、誰でも気軽に歌や演奏を楽しめる、小さな舞台です。
  • 長年この地域で活動してきましたが、練習や発表の場所探しにいつも苦労してきました。
  • だからこそ、自分たちの手でつくり、子どもたちからお年寄りまで使える場所にしたいのです。

一つずつの段落は短くなり、何が書いてあるか、画面を動かしながら追いやすくなりました。内容は同じでも、読みやすさは大きく変わります。

画面を動かす回数を意識する

ページ全体を、スマートフォンで最後まで読むには、画面を何度も動かすことになります。動かす途中で、写真、見出し、表などの変化があると、飽きずに読み進められます。逆に、文字だけが長く続く箇所があれば、そこが読むのをやめやすい場所です。文字が続く箇所の途中に、小見出しや写真、箇条書きを挟んで、リズムをつくります。

見直しの手順:実機で読む、人に読んでもらう

整えたあとは、実際の画面で確認します。次の手順を踏みます。

  1. 自分のスマートフォンで、ページを最初から最後まで読む
  2. 途中で読むのをやめたくなった場所に、印をつける
  3. 印をつけた場所の段落を分けるか、見出しを足すか、画像を置く
  4. 別の機種のスマートフォンでも、同じように確認する
  5. 家族や友人に、移動の合間のつもりで読んでもらう

画面の大きさは機種によって違います。複数の画面で確認すると、見え方の違いが分かります。読んでもらった人には、「どこで疲れたか」「どこが一番印象に残ったか」を聞きます。

文字の大きさや行の間隔は、ページを提供するサービスの表示に任される部分が多いので、自分で変えられない場合があります。そのぶん、言葉の長さや並べ方で、読みやすさを調整するのが現実的です。また、読む人の環境は様々です。明るい屋外で見る人、暗い部屋で見る人、通信が遅い場所で見る人がいます。写真を多く置きすぎると、表示に時間がかかり、途中で離れてしまう人もいます。大切な写真を厳選して、軽やかなページに仕上げましょう。

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