公開中の発信

公開中の数字の見方:ページを見た人から支援まで、三つの段階で考える

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

公開中の数字は、三つの段階に分けて見ると、次に何を直すかが分かります。数字を落ち着いて読み、前向きな一手につなげましょう。

公開中の数字は、「知った人」「ページを読んだ人」「支援した人」の三つの段階に分けて見ると、次に何をすればよいかが分かります。知った人が少ないなら届け方を、読んだ人が少ないなら入口の見せ方を、支援した人が少ないならページの中身を、それぞれ見直す。この考え方で数字を見ると、落ち込むためではなく、次の一手を決めるために数字を使えます。この記事では、三つの段階の見方と、それぞれの整え方をご紹介します。

数字を見るときの心がまえ

公開中は、毎日の数字が気になるものです。ただ、数字の上下に一喜一憂していると、気持ちが疲れてしまいます。数字は、起案者を評価するものではなく、ページの「今の状態」を教えてくれる道具です。

見る時間を決めるのも大切です。たとえば、朝か夜のどちらかの一回、決まった時間に確認して、メモに残す。見る回数を減らすと、気持ちに余裕が生まれます。公開中の一日の時間割は、「公開中の1日15分」の記事に整理しています。

また、公開の中盤は、勢いが落ち着きやすい時期です。「公開中盤の過ごし方」の記事に、中盤の気持ちの持ち方と動き方をまとめています。

三つの段階で数字を整理する

数字は、人の動きの順番に沿って並べると、見通しがよくなります。

段階見る数字の例主な意味
知った人ページを開いた人の数、SNSの投稿の反応企画が届いているか
読んだ人ページに滞在した様子、動画の再生最初の画面が興味を引けているか
支援した人支援者の人数、リターンごとの選ばれ方ページの中身が背中を押せているか

利用するサービスによって、見られる数字の種類は違います。見られる範囲の数字を、この三つの段階のどれかに当てはめて整理してみてください。見られない数字は、SNSの投稿への反応や、声をかけた人からの返事など、手元で確かめられる情報で補います。

段階一:知った人が少ないとき

ページを開いた人の数が少ないときは、企画がまだ十分に届いていません。この場合は、ページの文章を直す前に、知らせ方を見直します。

  • 声をかけた人の数は十分か。「応援してくれる人を整理する」の四つの輪を見直し、まだ声をかけていない輪はないか確かめる。
  • SNSの投稿は、内容と時間帯が工夫されているか。「SNS発信:公開中に投稿する内容の組み立て方」の記事に、投稿の型を整理しています。
  • 地元の方や、関心のありそうなコミュニティに、直接お知らせしたか。「地元メディアに挑戦を知ってもらう」の記事も参考になります。
  • チラシやQRコードなど、紙で届ける方法も、組み合わせられるか。

届け方を増やすときは、同じ文面を繰り返さず、相手や場面ごとに、少しずつ伝える内容を変えると、受け取る側の印象が良くなります。

段階二:読んだ人が少ないとき

ページを開いた人は多いのに、最後まで読まれていない様子のときは、最初の画面や、ページの入口に工夫の余地があります。

  • メイン画像と題名が、何の企画かをひと目で伝えているか。
  • 最初の数行で、企画の内容と、起案者の想いが伝わるか。「ページ冒頭で伝える3つのこと」の記事を見直す。
  • スマホで読んだとき、段落や画像が読みやすいか。「スマホで読まれるページに整える」の記事を参考にする。
  • 動画がある場合、冒頭の数秒で内容が分かるか。字幕が入っているか。

直す箇所は、一度に増やしすぎないことが大切です。一つ直して、様子を見て、また次を直す。そうすれば、どの工夫が効いたかが分かります。ページを直すときの順番は、「公開中にページを直すとき」の記事に整理しています。

段階三:支援した人が少ないとき

ページを読んだ人は多いのに、支援につながっていない場合は、ページの中身を見直す段階です。ここでは、読んだ人が「迷っているところ」を探します。

  1. 資金の使い道が、具体的に書かれているか。
  2. リターンが、選びやすい金額と内容になっているか。
  3. 届く時期や、支援の流れが、分かりやすく書かれているか。
  4. よくある質問に、読み手の疑問への答えが入っているか。

読んだ人の声を直接聞けるときは、聞いてみるのが最も確実です。身近な人に、「どこで迷ったか」を聞いて、その答えを、ページの書き直しに反映します。公開前の第三者レビューの質問表は、「ページを読んでもらって磨く」の記事にまとめています。

数字の見方に慣れてくると、日ごとの小さな動きよりも、一週間の流れを見るほうが、状況をつかみやすいことに気づきます。たとえば、投稿をした日に反応が増える、報告を出した翌日に支援が重なる、といった自分たちだけの傾向です。その傾向をメモしておくと、公開の後半に向けて、いつ何を発信するとよいかの手がかりになります。

一週間の見直しサイクルをつくる

数字を見るだけで終わらせず、「見る→決める→試す→確かめる」の一週間のサイクルにすると、改善が着実に進みます。

曜日の目安やること
週のはじめ先週の数字を三つの段階に分けて書き出し、止まっている段階を一つ決める
週の前半その段階に合う工夫を一つだけ試す(投稿の内容を変える、冒頭を直すなど)
週の後半試した工夫の反応を見て、メモに残す
週の終わり活動報告で、今週の様子と感謝を伝える

一週間に試す工夫は、一つに絞ります。複数を同時に変えると、どれが効いたのか分からなくなるからです。うまくいった工夫は続け、変化のなかった工夫は、別の形で試します。

見直しの結果は、チームで共有します。担当者が複数いる場合は、見直しの会議を十五分だけ設けるだけでも、チーム全体で数字を同じように読めるようになります。「チームづくり:役割分担と進め方」の記事のとおり、数字を見る係を決めておくのも一つの方法です。

数字を記録する表は、日付・知った人・読んだ人・支援した人・その日に発信したこと、の五つの列があれば十分です。発信した内容を同じ表に書いておくと、数字の変化と発信の関係が、あとから振り返りやすくなります。終了後の振り返り会でも、この表がそのまま材料になります。

数字を、感謝と次の呼びかけにつなげる

数字は、支援者への報告にも使えます。「応援してくれた人が、ここまで増えました」と、感謝の言葉と一緒に伝えると、数字が温かいメッセージになります。数字の伝え方は、「達成率と支援人数の伝え方」の記事で、感謝と次の呼びかけにつなげる書き方を整理しています。

実績の例では、伊豆山の野外ステージのクラウドファンディングで、173人から1,000万円以上の応援が集まりました。目標300万円の334%にあたるこの結果は、たくさんの人の応援が積み重なった数字です。数字の一つひとつが、実は人の気持ちであることを忘れずに伝えたいものです。

クラウドファンディング支援では、公開中の発信や、ページの見直しの相談にも、一緒に取り組んでいます。数字の見方に迷ったら、クラウドファンディング支援の公式ページのお問い合わせフォームまたはLINE(AtoNO Records)から、お気軽にご相談ください。

よくある質問

数字は一日に何回見たらよいですか?

一日一回、決まった時間に確認する形がおすすめです。回数を決めると、気持ちの波が小さくなり、他の準備にも時間を使えます。

数字が伸びない日が続いたらどうしたらよいですか?

まず三つの段階のどこで止まっているかを見て、その段階に合う一つの工夫だけを試します。一度に多くを変えず、様子を見ながら進めます。

数字を見られないサービスの場合はどうしますか?

SNSの反応や、声をかけた人からの返事、問い合わせの数など、手元で確かめられる情報を、三つの段階に当てはめて整理します。