声かけの工夫
スマホが苦手な常連さんや家族にも届ける:応援の仕方をやさしく案内する方法
応援したい気持ちがあっても、画面の操作が不安で一歩を踏み出せない人はいます。案内の仕方を整えれば、その気持ちをちゃんと受け取れます。
結論から言うと、スマホが苦手な人に応援してもらうコツは、操作の説明を長くすることではなく、「一緒に画面を見る時間」と「手元に残る案内カード」を用意することです。応援する気持ちはすでにあります。足りないのは、安心して最初の一歩を進める道筋だけです。そこを整えるだけで、お店の常連さんや、教室の保護者、ご近所の方、離れて暮らす家族まで、応援の輪が広がります。
地域のお店や団体の挑戦では、長く活動を見守ってくれた世代の方ほど、ネットでの参加に不安を感じていることがあります。この記事では、案内の考え方、声かけの順番、当日の進め方、案内カードの書き方をまとめます。
まず、不安の中身を知る
「スマホが苦手」と言っても、つまずく場所は人によって違います。声をかける前に、よくある不安を並べておくと、案内する側も準備しやすくなります。
| 不安のタイプ | ありがちな気持ち | 案内の方向 |
|---|---|---|
| ページにたどり着けない | リンクの開き方が分からない | QRコードの読み取りや、検索の言葉を紙で渡す |
| 文章が読みにくい | 画面が小さくて、読む気になれない | 要点を紙にまとめて、先に渡す |
| 操作を間違えそうで怖い | 押してはいけないものを押してしまいそう | 隣に座って、一緒に画面を見る |
| よく分からない仕組みへの心配 | 何にお金が使われるのか知りたい | 企画の趣旨を、直接口で話す |
多くの場合、不安は「分からないことが分からない」状態から生まれます。何を、どの順番でするのかが見えると、気持ちは軽くなります。案内は、手順を短く区切って見せることが基本です。
声かけの順番:先に気持ちを伝える
案内の最初は、操作の話ではなく、挑戦の話です。次の3つの順番で声をかけると、相手の心に届きやすくなります。
- これまでの感謝を伝える:「いつも来てくれてありがとう」と、関係に触れる
- 挑戦の中身を、短く話す:何をするのか、なぜするのかを、30秒ほどで話す
- 参加の方法を、いくつか見せる:ページから参加する以外の道も、あることを伝える
3つ目の「いくつかの道」は大切です。ページから参加するのが難しくても、応援する方法はほかにもあります。たとえば、挑戦のことを周りに口コミで伝える、完成したときのお披露目に来てもらう、活動報告を読んで感想を伝える、といった形です。参加の入口を複数用意することで、「できない」という気持ちが小さくなります。
一緒に画面を見る会を開く
ひとりで操作するのが不安な人には、隣に座って一緒に見る時間がいちばん効果的です。店先や教室、団体の集まりの前後などを使い、20分から30分ほどの小さな時間をつくります。
当日の流れの例
| 時間 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 最初の5分 | 挑戦の話を口頭で伝える | 画面を出す前に、思いを聞いてもらう |
| 次の10分 | ページを一緒に開いて、写真や動画を見る | 操作は案内する側がして、相手は見るだけでよい |
| 次の10分 | お返しの一覧を見て、気になるものを話す | 決めるのは相手のペースで。急がせない |
| 最後の5分 | 案内カードを渡し、質問を受ける | 「今日でなくても大丈夫」と伝える |
この会で気をつけたいのは、その場で決めてもらうことを目的にしないことです。画面を見て、話を聞いて、「いい取り組みだね」と感じてもらえれば、すでに大きな前進です。家に帰ってから、ゆっくり考えられる材料を渡す気持ちで進めます。
また、個人の情報や支払いに関わる操作は、本人がご自身の画面で行うのが基本です。案内する側が代わりに入力するのではなく、隣で「次はここを見てください」と声をかける形にすると、お互いに安心できます。
手元に残る案内カードのつくり方
画面を見る会に来られない人や、あとで思い出してもらうために、A5ほどの案内カードを用意します。紙は、スマホが苦手な人にとって、いちばん信頼できる道具です。
カードに載せる5つの内容
- 挑戦の名前と、ひと言の説明(例:「地域の子どもから大人まで歌える場所をつくります」のように1文で)
- 期間(公開の始まりと終わりの日付)
- ページにたどり着く方法(QRコードと、検索で探すときの言葉の両方)
- ほかの参加の方法(お披露目への参加、口コミなど)
- 困ったときの連絡先(活動する人の名前と、連絡しやすい方法)
文字は大きめにして、1行を短く区切ります。専門用語は使わず、「お返し」「応援の金額」のように、日常の言葉で書きます。QRコードは、読み取れるかを必ず実際のスマホで試してから印刷します。QRコードは、紙の端に余白を残して、あまり小さくしないと、読み取りやすくなります。
家族に橋渡しをお願いする
近くに家族がいる方には、家族の力を借りる方法もあります。たとえば、お店の常連さんの息子さんや娘さん、教室の生徒さんの保護者の方に、一言お願いする形です。
- 「おじいちゃんに、ページを一緒に見せてあげてください」
- 「今度会ったとき、このカードを渡してもらえますか」
この頼み方は、頼まれた側も気軽に引き受けられます。家族の間で挑戦の話題が生まれると、応援の輪が自然に広がります。離れて暮らす家族には、案内カードの写真をメッセージで送ってもらうだけでも、十分な橋渡しになります。
声かけの言葉づかいの例
案内する側の言葉は、やさしく、短く、相手を主役にします。次の表を参考に、自分らしい言葉に直してみてください。
| 場面 | 伝え方の例 |
|---|---|
| お店で常連さんに | 「実は、新しいことを始めるんです。ちょっと聞いてもらえますか」 |
| 教室で保護者に | 「子どもたちの発表の場をつくる挑戦をしています。見てもらえたらうれしいです」 |
| ご近所の方に | 「この辺りで、こんなことを始めます。よかったら、紙をお渡ししますね」 |
| 電話で家族に | 「今度の挑戦のことを、送るね。ゆっくり見てみてね」 |
どの場面でも、「お願い」の前に「報告」をします。いきなり支援を頼むのではなく、まず挑戦を知ってもらう。これだけで、受け取る側の気持ちは大きく変わります。
つまずきと直し方
- 案内したのに反応がない:忙しくて後回しになっているだけのことが多いです。公開の中盤に、活動報告の紙を1枚添えて、もう一度ひと言かけます
- 操作の説明が長くなる:手順を3つ以内に区切り、残りは案内カードに任せます
- 相手に負担をかけていないか心配:「今日でなくても大丈夫です」と必ず添えます
- 案内する人がひとりで大変:チームで担当を分け、常連さんにはお店の人、保護者には教室の先生、というように、いつもの関係の人が声をかけます
案内が上手くいくほど、公開中の活動報告を紙でも届けたくなります。ページに載せた報告の要点を1枚にまとめて渡すと、画面を見ない方にも経過が伝わり、完成のお披露目に来てもらいやすくなります。
相談してみませんか
クラウドファンディング支援は、地域の団体、お店、音楽や舞台のつくり手の挑戦に、公開前の準備から伴走しています。ページの文章や写真だけでなく、応援してくれる人へどう伝えるかも一緒に考えます。案内カードの文面や、声かけの順番づくりから相談することもできます。公開したい日の90日前から準備を始めるのが目安です。
相談の入口は、こちらからどうぞ。クラウドファンディング支援のトップページへ
よくある質問
スマホが苦手な人に、代わりに支援の操作をしてもよいですか
個人情報や支払いに関わる操作は、本人がご自身の画面で行うのが基本です。案内する側は隣で「次はここです」と声をかける形にすると、お互いに安心です。
一緒に画面を見る会は、何人くらいで開けばよいですか
1人から3人ほどの小さな会が、ゆっくり話せておすすめです。店先や教室の前後の20分から30分で十分です。
ページから参加する以外の応援の方法には、何がありますか
挑戦を周りに口コミで伝える、完成のお披露目に来てもらう、活動報告を読んで感想を伝える、といった形があります。参加の入口が複数あると、気持ちが軽くなります。