ページの見せ方

一覧やSNSに出る一枚の画像のつくり方:小さくても伝わるメイン画像の考え方

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

ページを開いてもらうまでの勝負は、小さな一枚の画像で決まります。どんな写真を選び、どう整えるかを順に見ていきましょう。

結論から言うと、メイン画像は「小さく表示されても、何の挑戦かが一目で分かる写真」を選ぶのが基本です。そして、写真の上に文字を載せるなら、短い言葉を大きく一つだけ。人の表情や、挑戦の舞台になる場所が写っていると、見た人が「この企画のことを知りたい」と感じやすくなります。

画像は、ページの中だけでなく、一覧やSNSの共有でも、最初に目に入る入口です。この記事では、選び方、構図、文字の入れ方、確認の仕方を順に紹介します。特別な撮影技術は必要ありません。

メイン画像が働く場所を知る

一枚の画像は、いろいろな場所で、いろいろな大きさで表示されます。

表示される場所見え方の特徴
ページの冒頭大きく表示され、紹介動画や文章と並ぶ
サービスの一覧小さな四角や横長に切り取られる
SNSの共有投稿の中に、小さく表示される
メッセージアプリリンクの横に、さらに小さく表示される

小さな場所でも伝わる画像をつくっておくと、大きな場所でも問題なく見えます。反対に、大きな画面を前提にすると、小さな場所で細かい部分がつぶれてしまいます。最初に「一番小さく表示されたときの姿」を想像して選びます。

選び方:三つの基準で絞る

手元の写真から選ぶときは、次の三つの基準を使います。

  1. 何の挑戦かが分かる:舞台、楽器、お店の外観、地域の景色など、企画を象徴するものが写っている
  2. 人の気配がある:笑顔や手元など、人の温かさが伝わる
  3. 明るくてはっきりしている:暗い写真やピンぼけは、小さくするとさらに見えにくくなる

候補の写真を五枚ほど選んで並べ、画面を小さくして眺めてみます。一瞬で目に留まるもの、何が写っているか分かるものを選びます。家族や友人に見せて、「どんな企画だと思う?」と聞くのも有効です。答えが想像と合っていれば、その写真は役目を果たしています。

構図の工夫:主役を大きく、余白を作る

写真の構図は、難しく考えなくて構いません。心がけるのは、次の三つです。

  • 主役を大きく写す:全体を引きで撮るより、見せたいものにぐっと近づく
  • 背景を整理する:余計なものが写り込まないよう、背景をすっきりさせる
  • 余白を残す:文字を載せる場合は、あらかじめ空間のある写真を選ぶ

集合写真を使う場合は、全員の顔が小さくなりすぎないよう、人数を絞るか、近くから撮ります。人物の顔が切れていないか、目線が自然かどうかも確認します。写っている人には、画像として公開することを、必ず事前に伝えて了解をもらいます。

企画のタイプ別・撮るもののアイデア

手元に良い写真がないときは、撮り直す前提で、場面を考えます。企画のタイプごとに、メイン画像に向く被写体の例をまとめます。

企画のタイプメイン画像に向く場面
音楽のCDやライブ演奏中の手元、楽器と演奏者の表情、練習場所の様子
舞台や発表会稽古の場面、衣装や小道具、会場の客席と舞台
教育の取り組み活動の道具、子どもたちの後ろ姿、教室の温かい空気
まちづくり地域の景色、建設予定の場所、そこで過ごす人々
お店や宿の開業外観、内装の一部、主人の手仕事、看板になるもの

地域の企画では、場所そのものが主役になります。たとえば、挑戦の舞台となる場所の景色と、そこに立つ人を一緒に写すと、「この場所で、この人たちが挑戦する」という物語が一枚で伝わります。

撮影のときの三つの心がけ

  • 時間帯:朝や夕方の柔らかい光で撮ると、表情や景色が温かく写る
  • 枚数:同じ場面を、角度や距離を変えて何枚も撮り、後で選ぶ
  • 向き:縦、横の両方で撮っておくと、一覧とSNSの両方に使いやすい

撮影のあと、最初に気に入った一枚だけでなく、他の候補も残しておきます。のちほど活動報告や、SNSの投稿に使えるからです。写真は、公開前から公開中にかけて、発信を支える大切な素材になります。日ごろから、挑戦の様子を少しずつ撮りためておく習慣をつけておくと、いざというときに慌てません。

文字を入れるなら:短く、大きく、読める色で

画像に文字を入れると、一覧でも、何の企画かが伝わりやすくなります。ただし、入れる文字には工夫が必要です。

  • 文字数:十文字から十五文字ほどに収める
  • 内容:企画の名前か、一番伝えたい一言のどちらか一つ
  • 大きさ:小さな画面でも読める大きさ。迷ったら、少し大きめにする
  • 色:背景と、はっきり違う色を使う。写真の暗い部分や明るい部分に載せて、読みやすさを確かめる

写真の中心にある主役の上には、文字を載せません。顔や大事な物に文字が重なると、せっかくの写真が台無しになります。画像の端や、余白のある部分に配置します。

公開前の見え方チェック

画像を決めたら、実際の表示を確認します。次の手順で進めます。

  1. 画像を、スマートフォンの画面で、小さく表示してみる
  2. 画像から一メートルほど離れて、画面を眺める
  3. 文字が読めるか、何が写っているか分かるかを確かめる
  4. 一覧に近い大きさでも、同じ印象が保たれているか確かめる

表示される範囲は、サービスによって自動で切り取られることがあります。大事な部分が端に寄っていると、切れてしまうかもしれません。主役は真ん中に近い位置に置くのが安全です。

やりがちな失敗と直し方

失敗直し方
全体が小さく写っていて、何の写真か分からない主役に近づいて撮り直すか、切り抜いて使う
文字が多く、小さくて読めない言葉を一つに絞り、大きくする
暗くて、表情が見えない明るい場所で撮り直す。明るさを少し調整する
他の写真と見分けがつかないその企画ならではの景色や道具を入れる
加工しすぎて、不自然になる元の写真の良さを活かし、色味は控えめに

画像は、公開中に差し替えることもできる場合があります。反応を見ながら、より伝わる写真に変えるのも一つの方法です。ただし、ページを何度も差し替えると、見ている人が混乱するので、変更は最小限にとどめます。

メイン画像を、発信全体の顔にする

最後に、画像の「物語」を一言で言ってみましょう。「この写真は、何を伝えている?」と自分に問いかけて、すぐに答えが出れば、その写真は強い一枚です。答えに詰まるときは、まだ情報が多すぎるか、挑戦の中心が写っていないのかもしれません。そのときは、もう一度、企画のどの場面が一番心を動かすかを、チームで話し合ってみてください。

写真を選ぶ時間は、挑戦の魅力を言葉にする時間でもあります。写真選びが、そのままページの冒頭文や、紹介の一言を考えるヒントにもなります。選んだ画像と、冒頭の文章が同じ方向を向いていると、ページ全体にまとまりが生まれます。

決めたメイン画像は、SNSのアイコンや、チラシ、活動報告の冒頭にも使うと、挑戦の顔として覚えてもらえます。色や雰囲気を、他の発信とそろえておくと、どこで見ても同じ企画だと気づいてもらえます。呼び名やハッシュタグと一緒に、画像もそろえておくのが効果的です。

クラウドファンディング支援では、ページの見せ方や写真の選び方も含めて、起案者の方に伴走しています。手元の写真から選ぶところから、気軽にご相談ください。

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