相談の前に

クラウドファンディングの相談先を選ぶとき、聞いておきたい五つのこと

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

相談先を選ぶときは、五つの質問を用意しておくと比べやすくなります。質問ごとの見方と、メモの取り方を紹介します。

クラウドファンディングの相談先を選ぶときは、「何を手伝ってもらえるか」「ページの名義はどうなるか」「費用はどう決まるか」「進め方の流れ」「準備にかかる時期」の五つを聞いておくと、比べやすくなります。どれも、相談の前に用意できる質問です。この記事では、五つの質問それぞれの意味と、答えをメモに残して比べるやり方を紹介します。

相談の前に、質問を用意する理由

初めて相談するときは、何を聞けばよいのか分からないまま、時間が過ぎてしまいがちです。質問を先に用意しておくと、短い時間でも大事な点を確かめられます。比べたい相談先が複数あるときは、同じ質問を同じ順番で聞くことで、違いが見えやすくなります。

相談そのものを不安に感じる必要はありません。相談は、企画を整理する最初の一歩です。聞きたいことをメモにして持っていくだけで、相談の中身が濃くなります。最初の相談で準備しておく内容は、「初回相談で伝えたい三つのこと」の記事でも紹介しています。

一つ目:どこまで手伝ってもらえるか

最初に確かめたいのは、手伝いの範囲です。相談先によって、ページの文章を代わりに書くところまでを引き受ける形もあれば、起案者が自分で書けるように隣で進める形もあります。後者は「伴走」と呼ばれます。

crowdfunding-support.net は、代行ではなく伴走を大切にしています。起案者が自分の言葉で語れるように、一緒につくっていく進め方です。自分の言葉で書かれたページは、読む人の心に届きやすいからです。

手伝いの範囲を聞くときは、次の四つの場面ごとに確かめると整理できます。

場面聞くこと
プロジェクト設計目標・期間・見せ方を、一緒に決めてもらえるか
物語と動画・音楽文章・写真・動画・音楽の準備を手伝ってもらえるか
リターン設計体験や地域の品など、企画に合うリターンを考えてもらえるか
広報と伴走公開前の準備から、公開中の発信、終了後の報告まで見てもらえるか

この四つの場面は、crowdfunding-support.net が手伝っている内容でもあります。どこから頼むかを選ぶ考え方は、「四つの手伝いのどこから頼むか」の記事で紹介しています。

手伝いの範囲を聞くときは、「自分で決めること」と「一緒に考えること」の線引きも確かめます。目標の金額や公開の時期のように、最終的に起案者が決めることを、相談先がどう支えてくれるかが分かると、進め方の想像がつきます。代行ではなく伴走とは何かを詳しく知りたいときは、「代行ではなく伴走とは」の記事が参考になります。

二つ目:ページの名義と支援金の受け取り

二つ目に確かめたいのは、名義です。クラウドファンディングのページの公開と支援金の受け取りは、起案者本人(団体)の名義で行います。相談先の名前で公開されるのか、自分たちの名前で公開されるのかによって、支援者への見え方や、その後の関係が変わります。

聞くときは、次の三つを確かめます。

  • ページの起案者として表示されるのは誰の名前か
  • 支援金は、誰の口座で受け取るのか
  • 支援者からの質問や連絡は、誰が受けるのか

起案者が自分たちの名義で進める形なら、支援者との関係は起案者本人のものとして続いていきます。個人で進めるか団体で進めるかの考え方は、「起案者名義:個人か団体かを決める五つの視点」の記事で紹介しています。

三つ目:費用の決まり方

三つ目は、費用です。crowdfunding-support.net には、固定の料金表はありません。プロジェクトの内容に応じて相談し、見積りを出す形です。ほかの相談先でも、料金の決まり方はさまざまなので、金額の高さを比べる前に、決まり方を聞いておくと比べやすくなります。

費用の見積りを相談するときは、次の情報を伝えると、話が早く進みます。

  • 手伝ってほしい範囲(設計だけか、公開中の発信まで含むか)
  • 公開したい時期
  • おおよその予算の考え方

見積りの相談前に整理しておく情報は、「見積りを相談するときに伝えたい情報」の記事で詳しく紹介しています。見積りが出たら、含まれる内容を項目ごとに確かめます。同じ金額でも、含まれる範囲が違えば、中身は変わります。

四つ目と五つ目:進め方の流れと、準備の時期

四つ目は、進め方の流れです。crowdfunding-support.net の流れは、ご相談、設計、準備、公開・伴走、報告の五段階です。

段階内容
ご相談挑戦したいことと時期を伝える
設計目標・リターン・見せ方を決める
準備文章・写真・動画・音楽を整える
公開・伴走公開中の発信を一緒に進める
報告支援者への報告と、次につながる関係づくり

相談先ごとに、段階の分け方や、各段階で起案者がやることは違います。起案者の宿題がどれくらいあるのかも、あわせて確かめましょう。

五つ目は、準備にかかる時期です。公開したい日の三か月前から準備を始めるのが目安です。希望の公開日から逆算して、いま相談を始めて間に合うのかを聞いておくと、見通しが立ちます。三か月の使い方は、「準備を3つの期間に分けて進める」記事で紹介しています。期間ごとに何を終えておくかが分かると、相談先に聞く時期の質問も具体的になります。

答えをメモに残して比べる

聞いた答えは、表にまとめて残すと、あとから比べやすくなります。

質問A社の答えB社の答え気になった点
手伝いの範囲
名義と受け取り
費用の決まり方
進め方の流れ
準備の時期

比べるときは、一つの質問の答えだけで決めず、五つ全体を見渡します。たとえば、費用が低くても手伝いの範囲が狭ければ、不足分を自分で補う必要が出てきます。逆に、手伝いの範囲が広くても、自分の企画に必要のない部分が多ければ、見合わない場合もあります。自分の企画にとって必要な手伝いを、先に三つ書き出しておくと、判断の軸になります。

相談のあとには、その日のうちに聞いた内容を書き起こしておきます。時間がたつと、細かな答えを忘れてしまうからです。書き起こしたメモを家族や団体の仲間に見せ、気になる点を聞くのも役立ちます。

表の最後に、「話してみて、自分の言葉で話しやすかったか」を書き添えます。伴走は長い時間を一緒に過ごす関係なので、相性も大切な判断材料です。

オンラインで始める最初の打ち合わせは、全国どこからでも相談できます。準備と当日の流れは、「オンラインで始める最初の打ち合わせ」の記事で紹介しています。

相談してみませんか

crowdfunding-support.net は、地域の団体、お店、音楽や舞台のつくり手のための伴走支援です。運営は株式会社エートゥーナンバーレコードで、伊豆山の野外ステージでは、2023年のクラウドファンディングで173人から1,000万円以上の支援が集まり、CAMPFIRE 静岡県まちづくりランキング2023年1位となりました。その経験をもとに、設計から報告まで一緒に進めます。

相談はお問い合わせフォームかLINEから、オンラインで全国から受け付けています。英語でのお問い合わせも可能です。crowdfunding-support.net のトップページから、挑戦したいことと時期をお知らせください。

よくある質問

相談の前に、企画が固まっていなくても大丈夫ですか。

大丈夫です。挑戦したいことと、おおよその時期が分かれば相談を始められます。企画の整理から一緒に進めます。

複数の相談先に問い合わせてもよいですか。

よいです。同じ質問を同じ順番で聞き、答えを表に残すと、違いが見えて選びやすくなります。

相談は、遠方からでも受けられますか。

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