準備スケジュール

クラウドファンディングの準備スケジュール:公開日から逆算する3か月

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

クラウドファンディングは、公開した日から始まるのではなく、公開日の90日前から始まります。三か月の準備を時期ごとに分けて、いつ何をするかを並べました。

クラウドファンディングの準備は、公開したい日の90日前から始めるのが目安です。三か月あれば、企画を言葉にして、ページの文章と写真と動画をそろえ、応援してくれる人に声をかけるところまで、あわてずに進められます。この記事では、その三か月を前半・中盤・後半の三つの時期に分けて、いつ何をするかを順番に紹介します。手元のカレンダーに公開したい日を書き込んで、そこから逆に数えながら読んでみてください。

まず公開したい日から逆算する

最初にすることは、公開したい日を一つ決めることです。決め方の目安は、伝えたい挑戦の節目です。公演の本番、お店の開業日、発表会、CDの発売、イベントの開催など、挑戦には必ず「この日までに形にしたい」という日があります。その日から支援の募集期間をさかのぼり、さらにその前に準備の三か月を置くと、全体の見取り図ができあがります。

2023年に公開した伊豆山の野外ステージづくりのクラウドファンディングは、CAMPFIREで10月13日から12月31日まで挑戦し、173人から1,000万円以上の応援が集まりました。公開前の準備期間をしっかり取ることが、公開した日の動き出しを支えます。公開した日は、準備を重ねた人たちが一斉に動き出す日です。公開の日にそろっているものが多いほど、最初の数日の勢いが生まれます。

時期主な作業終わったときの状態
前半(90日前から)企画を言葉にする、目標と期間を決める企画が一枚の紙にまとまっている
中盤(60日前ごろから)リターン、文章、写真、動画、音楽をつくるページの下書きが最後まで読める
後半(30日前ごろから)応援の声がけ、最終確認、お礼状の準備公開日に最初の応援が届く用意ができている

前半:企画を言葉にして、目標と期間を決める

三か月の前半は、考えを整理する時期です。画面を作る作業に入る前に、次の三つを紙に書き出します。

  • 何に挑戦するのか(一文で言えるまで短くする)
  • なぜ今なのか、なぜ自分たちなのか
  • 応援してくれた人に、何をお返しできるのか

この三つが一文ずつ書ければ、企画の背骨ができています。続いて、目標金額と募集期間を決めます。目標金額は、必要な費用を一つずつ積み上げて計算すると、説明に説得力が出ます。募集期間は、公開中に発信を続けられる長さにします。発信の担当者が複数いる団体なら長めに、一人で進めるなら短めに設定すると、最後まで息切れしません。企画の整理は「企画を一枚に整理する」、金額の考え方は「目標金額の決め方」の記事で詳しく紹介しています。

前半のもう一つの仕事は、一緒に動く人を決めることです。文章を書く人、写真や動画を撮る人、公開中にSNSで発信する人、リターンを手配する人を決めておくと、中盤からの作業が滞りません。一人ですべてを抱えず、得意な人に役割を渡すところから、チームの力が育ちます。

中盤:リターンとページの材料をそろえる

中盤は、ページの材料づくりの時期です。ここがいちばん手を動かす期間になります。

リターンを決めて、届ける段取りまで書く

リターンは、支援者が選びやすく、届けられるものにします。金額の段階ごとに、何を、いつごろ、どう届けるかを表にしておきます。体験や地域の品など、挑戦の中身につながるお返しは、支援者の喜びも大きくなります。届ける作業の量を見積もっておくと、公開してから慌てずに済みます。

ページの文章、写真、動画、音楽をつくる

文章は、読み手が「この挑戦を応援したい」と思う順番に並べます。始まりの思い、これまでの歩み、今回の挑戦、お金の使い道、お返しの順に組み立てると、流れが自然です。写真は、人の表情と現場の空気が伝わるものを選びます。動画を作るなら、映像に合う音楽を早めに決めておくと、仕上げの段階で迷いません。この時期に、ページの下書きを最後まで通して読める状態にします。完成度は七割で構いません。後半に、人の意見を聞いて仕上げていきます。

中盤を週ごとに分ける例

中盤の一か月は、週ごとに小さな目標を置くと進みます。たとえば次のように分けます。

週その週の仕事
第一週リターンの案を出し、届ける手間と時期を書き出す
第二週ページの文章の一稿を書き、写真の撮影日を決めて撮る
第三週動画の構成を決め、音楽を選び、撮影と編集を進める
第四週文章と写真と動画をページに並べ、最初から最後まで通して読む

週の終わりに「今週の仕事が終わったか」を確かめる時間を三十分だけ設けると、遅れが小さいうちに調整できます。遅れた作業があれば、次の週の最初に回します。余裕をもたせた日程にしておくと、写真の撮り直しや文章の書き直しにも落ち着いて向き合えます。

後半:応援の声がけと最終確認

後半は、公開日に向けて人の輪を広げる時期です。まず、ページの下書きを身近な人に読んでもらいます。「どこがいちばん心に残ったか」「分かりにくいところはどこか」を聞くと、自分では気づかない改善点が見つかります。

次に、公開日に最初の応援をしてくれそうな人へ、個別に声をかけます。公開日と挑戦の内容を伝え、「公開したらお知らせしてもいいですか」と一言添えるだけで十分です。公開日に最初の応援が集まると、ページを訪れた人が「すでに多くの人が応援している」と受け取り、自分も加わりやすくなります。声がけの考え方は「公開前の応援づくり」の記事にまとめています。

公開の一週間前には、次の項目を点検します。

  • タイトルと冒頭の数行が、挑戦の中身を一息で伝えている
  • 目標金額、募集期間、リターンの内容と届ける時期がそろっている
  • 写真と動画が表示され、音声も問題なく流れる
  • 公開日に投稿する文章とお礼の言葉を、前もって書いてある

公開中と終了後までを見通しておく

準備の三か月は、公開した後の日々のためにあります。公開中は、発信を続けて挑戦の進み具合を伝えます。活動報告をいつ何を書くか、前もって三回分の予定を決めておくと、発信が途切れません。終了後は、支援者への報告とリターンの発送が待っています。お礼状の下書きを公開前に書いておくと、終了後にすぐ感謝を届けられます。

三か月という長さに見えても、一つずつ並べると、一日にこなす作業は多くありません。大切なのは、公開日から逆算して、今週やることを決めることです。

スケジュールを一緒に組み立てるには

CROWDFUNDING SUPPORTは、代行ではなく伴走のかたちで、公開前の準備から公開中の発信、終了後の報告まで支えています。流れは、ご相談、設計、準備、公開・伴走、報告の五つです。最初のご相談では、挑戦したいことと、公開したい時期を伝えていただければ十分です。そこから、今の時点で何をするとよいかを一緒に整理します。オンラインで全国からご相談いただけます。

公開したい日が決まっていても、まだぼんやりしていても、お気軽にどうぞ。お問い合わせフォームとLINEで受け付けています。

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