準備の進め方
クラウドファンディング公開までの90日:準備を3つの期間に分けて進める
公開の日から数えて90日前に始めると、準備に追われずに本番を迎えられます。90日を3つの期間に分けて、いつ何をするかを一覧にしました。
クラウドファンディングの準備は、公開したい日の90日前から始めるのがおすすめです。企画の整理、目標額の積み上げ、物語の執筆、リターン設計、公開前の応援づくりという5つの作業を、順番に落ち着いて進められる長さです。この記事では、その90日を3つの期間に分け、いつ何をすればよいかを一覧にします。
公開ボタンを押す日がゴールのように感じられますが、実際には、公開の時点で結果の大部分が決まります。最初の数日に応援が集まるかどうかは、公開前にどれだけ準備できたかにかかっているからです。
90日を3つの期間に分けると、迷いが減る
準備を一度に考えると、やることが多すぎて手が止まります。そこで、90日を30日ずつの3つの期間に分けます。
| 期間 | 名前 | この期間のゴール |
|---|---|---|
| 90日前から | 決める期間 | 何のために、いくら、いつまでにを一枚にまとめる |
| 60日前から | つくる期間 | ページの文章、写真、動画、リターンの中身を仕上げる |
| 30日前から | 伝える期間 | 応援してくれる人に、公開日を先に知らせておく |
期間ごとにゴールがひとつだけなので、「今月は何を終わらせればよいか」が明確になります。
90日前から:決める期間にやること
最初の30日は、手を動かして何かをつくるよりも、考えを整理する時間です。
- 企画を一枚に整理する。誰のために、何をして、どう変わるのかを短い文章にします。
- 目標額を積み上げる。必要な費用を項目ごとに書き出して合計し、「この金額が必要な理由」を説明できる状態にします。
- 募集期間と公開日を決める。リターンを届けたい日から逆算して、終了日と公開日を置きます。
- プラットフォームを選ぶ。自分の企画の読み手がよく使う場所かどうかを基準にします。
この期間にいちばん時間をかけたいのは、1つ目の企画の整理です。ここが曖昧なままページを書き始めると、あとで何度も書き直すことになります。CROWDFUNDING SUPPORTでも、ご相談の最初に挑戦したいことと時期を伺い、プロジェクト設計として目標、期間、見せ方を組み立てるところから始めます。
60日前から:つくる期間にやること
次の30日で、ページに載せるものを実際につくります。
| つくるもの | 中身 | コツ |
|---|---|---|
| ページの物語 | きっかけ、やりたいこと、お金の使い道、これからの姿 | 自分の言葉で、ひとりの人に手紙を書くように |
| 写真 | 活動の様子、場所、人の表情 | 公開前から少しずつ撮りためておく |
| 動画と音楽 | 企画の思いが伝わる短い映像と、場面に合う音楽 | 音楽は映像の気持ちに合わせて選ぶ |
| リターン | 体験や地域の品など、支援者が喜ぶお返し | 届けられるものだけにする |
つくる期間は、ひとりで抱え込むと進みが遅くなります。文章を誰かに読んでもらい、「わかりにくいところはどこか」を聞くだけでも、ページは見違えるほど読みやすくなります。CROWDFUNDING SUPPORTの伴走は、起案者が自分の言葉で語れるよう一緒につくる形です。ページの公開と支援金の受け取りは、起案者ご本人(団体)の名義で行います。
つくる期間につまずきやすい点と直し方
| つまずき | 起きる理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 物語の書き出しが決まらない | 伝えたいことが多すぎて、最初の一文が選べない | 「なぜ、いま、これをやるのか」を一文で書き、そこから始める |
| リターンが増えすぎる | 喜んでほしい気持ちから、あれもこれもと足してしまう | 制作と発送の手間を書き出し、届けられる数に絞る |
| 写真が足りない | 公開直前に撮ろうとして、時間がなくなる | つくる期間の初日から、活動の様子を少しずつ撮りためる |
| 動画が長くなる | 説明したいことをすべて入れてしまう | 動画は思いを伝える役割にして、詳しい説明はページの文章に任せる |
つまずいたときは、戻る場所が「決める期間」に書いた一枚の整理です。迷ったら、そこに書いた目的に照らして、残すものと手放すものを選びます。
30日前から:伝える期間にやること
最後の30日は、公開前の応援づくりに使います。クラウドファンディングでは、公開した瞬間にどれだけ応援が集まるかが、そのあとの広がりに大きく関わります。
- 家族・友人・取引先・常連のお客さまなど、直接連絡できる人の一覧をつくる。
- 一人ひとりに、公開日と企画の思いを、個別のメッセージで伝える。
- 公開日の朝に送る告知の文面を、あらかじめ書いておく。
- 公開後に書く活動報告の下書きを用意する。
- 終了後のお礼状とリターンの案内文を、先に書いておく。
お礼状まで公開前に書いておくと、公開中の心の余裕がまったく違います。終了日を迎えてから慌てずに、すぐに感謝を届けられます。
公開日の前の1週間:最終確認の一覧
公開の直前は、新しいことを足すよりも、確認に集中します。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| ページの文章 | 誤字、言いまわし、目標額と期間の数字が本文と合っているか |
| リターン | 内容、届ける時期、個数、受け取り方の説明が書かれているか |
| 写真と動画 | 表示される大きさ、音の大きさ、画面の見やすさ |
| 連絡先 | 問い合わせ先、告知に使うリンクが正しく開くか |
| 応援してくれる人 | 公開日の朝に最初に連絡する人の順番が決まっているか |
数字の食い違いは、いちばん起きやすく、信頼にも関わります。目標額、期間、リターンの金額は、声に出して読み合わせながら確認すると見つけやすくなります。
実績に学ぶ:公開前の準備が、80日間の募集を支えた
CROWDFUNDING SUPPORTの実績である伊豆山の野外ステージづくりは、CAMPFIREで2023年10月13日から12月31日まで募集を行い、173人から1,000万円以上の支援が集まりました。目標300万円の334%にあたり、CAMPFIRE 静岡県まちづくりランキング2023年 1位となっています。
こうした結果は、公開の日に急に生まれたのではなく、日々の積み重ねの上に立っています。何をつくり、どう使い、誰に届けるのかを、公開の前に言葉にしておくこと。そして、応援してくれる人にあらかじめ知らせておくこと。90日の準備は、そのための時間です。決める、つくる、伝えるの順に進めれば、公開の朝を、不安よりも楽しみな気持ちで迎えられます。準備の途中で予定がずれても、期間ごとのゴールが一つだけなので、立て直す場所がすぐに見つかります。
準備の進め方を、一緒に組み立てませんか
「やりたいことはあるけれど、何から手をつければよいかわからない」という段階こそ、90日前のスタートにふさわしい時です。CROWDFUNDING SUPPORTは、音楽のCDやライブ、舞台、教育の新しい取り組み、地域のまちづくり、お店や宿の開業まで、オンラインで全国からご相談をお受けしています。
ご相談の流れは、ご相談、設計、準備、公開・伴走、報告の5つです。挑戦したいことと時期を教えていただければ、公開日から逆算した90日の予定表を、一緒に組み立てます。お問い合わせフォームまたはLINE(AtoNO Records)から、お気軽にどうぞ。
CROWDFUNDING SUPPORT のトップページを見る
よくある質問
準備は本当に90日前から必要ですか。
公開したい日の90日前からが目安です。企画の整理、目標額の積み上げ、物語の執筆、リターン設計、公開前の応援づくりを、時期ごとに落ち着いて進められる長さです。
90日のうち、いちばん大切な期間はどこですか。
最初の決める期間です。企画を一枚に整理しておくと、ページの文章もリターンも、あとから何度も書き直さずに済みます。
ひとりでも準備できますか。
もちろんできます。文章を誰かに読んでもらうだけでも読みやすさは変わります。CROWDFUNDING SUPPORTでは、起案者が自分の言葉で語れるよう一緒につくる伴走も行っています。
相談はどこからできますか。
お問い合わせフォームまたはLINE(AtoNO Records)から、オンラインで全国どこからでも受け付けています。