応援コメント

クラウドファンディングの応援コメントを公開前に集める:頼み方と載せ方

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

起案者本人の言葉に、第三者の一言が添えられると、ページの信頼感は大きく変わります。応援コメントの集め方と載せ方をまとめました。

結論から言うと、応援コメントは「公開の前に、三人から五人ほどに、質問を渡して書いてもらう」と、無理なく集まり、ページにも自然に載せられます。公開してから慌てて頼むと、相手も書く時間がなく、ページを直す手間も増えます。

クラウドファンディングのページを読む人は、「この人は信頼できるだろうか」という気持ちで文章を追っています。起案者本人がどれだけ熱く語っても、自分で自分をほめる形になると、読み手には届きにくいことがあります。そこで力を貸してくれるのが、第三者の一言です。ここでは、誰に頼み、どう依頼し、どうページに載せるかを、順番に説明します。

応援コメントがページにもたらすもの

応援コメントには、主に二つの働きがあります。

  • 人柄と信頼を、別の人の目で伝える。「この人は約束を守る」「いつも現場で汗をかいている」といった評価は、本人が書くよりも、周りの人が書くほうが説得力を持ちます。
  • 活動の価値を、別の角度から見せる。起案者は、自分の活動の魅力を当たり前のこととして書き落としがちです。第三者の視点が、その魅力に気づかせてくれます。

音楽や舞台、まちづくりの挑戦は、完成した姿をまだ誰も見ていません。だからこそ、「この人たちなら実現できる」と感じさせる人の声が、読み手の背中を押します。

誰に頼むか:四つのタイプから選ぶ

頼む相手は、有名な人である必要はありません。ページの読み手が「この人の言うことなら、聞いてみよう」と思える人を選びます。次の四つのタイプから、二、三タイプにまたがるように選ぶと、バランスが良くなります。

タイプ例伝えてもらえること
活動を見てきた人通ってくれる常連、仲間、教室の生徒さんや保護者日ごろの活動の様子と、起案者の人柄
地域の人近所の方、商店や団体の代表地域にとっての意味、期待していること
同じ分野の人音楽や舞台の仲間、先輩、同業の方技量や、取り組みの特徴
これから使う人完成した場所やものを使う予定の人完成を待つ気持ち、使い方のイメージ

肩書きの立派さより、「具体的な場面を語れる人」を優先してください。「素晴らしい活動です」だけの一言より、「この前の発表会で、後ろの席の子まで笑顔だった」といった場面があるコメントのほうが、読み手の心に残ります。

依頼の文例:断りやすさを残しながら、具体的に頼む

お願いの文面には、三つの要素を入れます。何のためのコメントか、いつまでに、どのくらいの長さか、の三つです。あわせて、断ってもよいことを軽く添えると、相手は気持ちよく返事ができます。

文例です。

  • 「来年の春に、〇〇をつくるクラウドファンディングに挑戦します。ページに載せる応援の一言を、〇〇さんにお願いできないでしょうか。長さは三、四行ほどで、〇月〇日までにいただけるとありがたいです。ご都合が合わなければ、遠慮なくお知らせください」

依頼は、できれば会って話すか、電話で話してから、文面を送ります。突然のメッセージだけだと、断りにくくて負担を感じさせてしまうからです。

書いてもらいやすい「質問」を渡す

「自由に書いてください」と言われると、多くの人は手が止まります。次のような質問を三つほど添えると、言葉が出やすくなります。

  1. 私(私たち)の活動を、どんな場面で知りましたか。
  2. 活動の中で、一番印象に残っていることは何ですか。
  3. 完成したら、どんなふうに関わりたい、または楽しみにしていますか。

この三つに答えれば、自然と三、四行の文章になります。書き方の自由度を残すため、「そのまま載せます」ではなく、「載せる前に、ページの形を確認していただきます」と伝えておくと、安心して書いてもらえます。

ページへの載せ方:名前、関係、顔写真の三点セット

コメントは、次の形で載せると読み手に届きやすくなります。

  • 名前と関係を添える。「〇〇さん(地域の商店会代表)」のように、どんな立場の人かが一目で分かるようにします。
  • 顔写真か、活動の写真を添える。名前だけより、人の姿があるほうが信頼感が増します。写真を載せる場合は、必ず本人に確認しましょう。
  • コメントは短く。一人につき三、四行にまとめ、長い場合は本人と相談して要点を残します。

載せる場所は、プロジェクトの紹介のあと、リターンの説明の前あたりが読み手に自然に届く位置です。ページのはじめに置くと、本人の言葉を読む前に他人の評価が出てしまうので、物語を読んだあとに置くのが基本です。

なお、コメントの文面を起案者が書き換えてしまうのは避けてください。誤字の直しや、長さの調整は相談のうえで行い、内容は書いた人の言葉のまま載せます。

届いたコメントを読み返す三つの確認

届いたコメントは、そのまま載せる前に、次の三点を見直します。

  1. 事実の食い違いがないか。日付、場所、人数、活動の名前などが、ページの本文と合っているかを確認します。食い違いがあれば、書いた人に確認して直してもらいます。
  2. 同じ内容のコメントが並んでいないか。三人とも「頑張ってください」だけだと、読み手には一つの声に聞こえます。場面や立場の違う内容を選んで並べましょう。
  3. ほめすぎになっていないか。大げさな表現が続くと、かえって信頼感が薄れます。具体的な場面を語る部分を残し、形容詞が重なる部分は相談して整えます。

見直しの結果、直したい点があるときは、「ここをもう少し詳しく聞かせてください」と、書いた人に質問する形で伝えると角が立ちません。

コメントが集まりにくいときの別の形

忙しくて文章を書く時間が取れない人もいます。そのときは、依頼の形を変えるだけで、気持ちを預けてもらえることがあります。たとえば、次のような形があります。

  • 電話や対面で五分ほど話を聞き、起案者が聞き取った内容を文章にして、本人に確認してもらう。
  • 短い動画で一言話してもらい、ページや発信で紹介する。
  • 活動に参加している様子の写真に、一言だけ添える。

どの形でも、本人が納得した内容だけを載せるのが原則です。無理のない形を一緒に探せば、コメントを集める作業そのものが、応援してくれる人との関係を深める時間になります。

集めたあとの御礼と、公開後の使い方

コメントをいただいたら、その日のうちに御礼を伝えましょう。ページが公開されたら、真っ先にその人にお知らせするのも大切です。自分のコメントが載ったページを、誰より先に見てもらえる。それだけで、相手は公開中の発信も手伝いたい気持ちになります。

公開中は、いただいたコメントを一部ずつ、活動報告やSNSの発信で紹介する使い方もあります。そのときは、必ず本人に一言伝えてから紹介してください。

私たちは、挑戦する方の言葉を引き出しながら、ページづくりに伴走しています。応援コメントの依頼先の選び方や、質問の作り方にも一緒に取り組めますので、お気軽にご相談ください。トップページのお問い合わせフォームまたはLINEから、挑戦したいことと時期をお知らせください。

よくある質問

応援コメントは、何人分あればよいですか?

三人から五人ほどが読みやすい目安です。数よりも、立場の違う人が、具体的な場面を語っていることが大切です。

有名な人に頼まないと意味がありませんか?

いいえ。活動を間近で見てきた人、地域の人など、読み手が「この人なら」と感じる身近な人のコメントが力を持ちます。

コメントを断られたときは?

無理にお願いを重ねず、気持ちよく引き下がってください。ほかの方に頼むか、写真と一言だけの形にするなど、無理のない方法を選べます。