ラストスパート

クラウドファンディング最後の1週間:感謝と呼びかけの発信プラン

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

募集の最後の1週間は、感謝を先に伝え、まだ届いていない人へ丁寧に声を届ける時期です。日ごとの動き方と、投稿の型を紹介します。

クラウドファンディングの最後の1週間は、これまでの感謝を先に伝えてから、まだ届いていない人へ丁寧に声をかけるのがいちばん効果的です。終了が近づくと、焦りの気持ちが生まれやすくなりますが、終盤は、応援の気持ちを持ちながら迷っていた人が、一歩を踏み出しやすい時期でもあります。この記事では、最後の1週間を日ごとに整理し、投稿の型、個別の連絡のコツ、終了後につなげる準備を紹介します。

最後の1週間は、どんな時期か

募集期間の終盤は、公開してすぐの時期と並んで、動きが出やすい時期です。「期限が近い」という事実が、迷っていた人の背中を押すからです。ここまで応援してくれた人たちも、終わりが近づくと、あらためて周りの人に紹介してくれることがあります。

2023年に挑戦した伊豆山の野外ステージづくりは、CAMPFIREで10月13日から12月31日まで募集し、173人から1,000万円以上の応援をいただきました。終盤の発信は、数字を追う作業ではなく、これまでの応援に応える時間として捉えると、気持ちが落ち着きます。

日ごとの動き方

最後の1週間は、一日ごとに役割を決めておくと、慌てずに動けます。次の表は、組み立ての一例です。

残り日数主な動き投稿・連絡の中身
7日前終盤の始まりを知らせるここまでの感謝と、残りの期間の予告
6日前から5日前思いをもう一度伝える挑戦のきっかけ、仲間の声
4日前から3日前個別の連絡を送るまだ知らない人、迷っていそうな人へ
2日前リターンを紹介し直す選びやすいお返しの紹介
前日最後の知らせ明日が最終日であることと、感謝
最終日朝と夕方に呼びかけ終了の時刻、感謝、結果への期待

日ごとの動きを決めておくと、焦って同じ内容を何度も投稿することがなくなります。一日に投稿する回数は、一回から二回で十分です。写真や動画を変え、書き出しを変えて、毎回新しい気持ちで読んでもらえるようにします。

感謝を先に伝える投稿の型

終盤の投稿は、感謝を先に、呼びかけを後に置きます。型は三つの要素です。

  1. 感謝:ここまで応援してくれた人への、具体的なお礼
  2. 現在地:どこまで進み、あとどれくらいの期間があるか
  3. 呼びかけ:まだ届いていない人へ、静かに一言

投稿の例を挙げます。「皆さまの応援のおかげで、ここまで来ることができました。ありがとうございます。募集の終了まで、あと3日です。この挑戦を知ってもらうために、リンクを共有していただけたら、とても嬉しいです。」というように、感謝から始めて、お願いは一言で締めます。

呼びかけが強すぎると、読み手は疲れてしまいます。「あと少し」「お願いします」を繰り返すより、挑戦の中身や、実現したあとの景色を語り直すほうが、気持ちが動きます。お礼の言葉は、毎回少しずつ違う角度から書くと、読む人が飽きません。

最終日の一日の流れ

最終日は、時間帯ごとに小さな役割を決めておきます。

時間帯やること
朝今日が最終日であることと、終了の時刻を知らせる。これまでの感謝を添える
昼仲間の一言や、現場の写真を投稿する。個別の連絡に返信する
夕方終了までの残り時間を知らせる。リターンの魅力を一つ紹介する
終了直前感謝の言葉を投稿する。ページの表示と、最後の応援の様子を見守る
終了後結果を落ち着いて確認し、仲間と喜びを分かち合う

最終日は、一日中画面を見続けるより、決めた時間に投稿し、その間は仲間と過ごす時間にすると、心に余裕が生まれます。応援が届くたびに感謝を伝える気持ちを大切にしながら、一日を丁寧に過ごします。

気持ちを整えて、最後まで伝える

終盤は、進み具合が気になって落ち着かなくなる時期です。そんなときは、これまでに届いた応援の一つひとつに目を向けます。一人ひとりが、あなたの挑戦に共感して動いてくれた人です。数字の大きさにかかわらず、その事実は変わりません。最後の1週間は、数字を見る時間を決め、残りの時間は感謝と発信に使うと、気持ちが安定します。

結果がどうであっても、挑戦を通じて生まれたつながりは続いていきます。終了後の報告や、次の催しへの招待を通じて、応援してくれた人との関係を育てていきましょう。クラウドファンディングは、挑戦の終わりではなく、新しい仲間と出会う入口です。

個別の連絡で、一人ひとりに届ける

終盤は、SNSの投稿に加えて、個別の連絡がとくに力を持ちます。連絡を送る相手は、次の三つのグループに分けて考えます。

すでに応援してくれた人

まず、お礼を伝えます。そのうえで、周りの人に紹介してもらえるかを、丁寧にたずねます。紹介用の短い文章と、ページのリンクを添えておくと、相手が転送しやすくなります。

知っているけれど、まだページを見ていない人

公開を知らせていなかった人、忙しくて見られなかった人がいるかもしれません。「終了が近づいています。あなたにもぜひ見てほしくて」と、個別に声をかけます。一斉の連絡より、名前を添えた一通のほうが、読んでもらえます。

これまでの活動で関わった人

過去の催しに来てくれた人、教室や活動に関わった人など、活動を知っている人たちにも連絡します。挑戦の背景を知っているので、応援につながりやすいグループです。

連絡を送ったら、返事の有無にかかわらず、一度だけにとどめます。読んでもらえたことに感謝し、相手のペースを尊重する姿勢が、長い関係につながります。返事をもらえたときは、すぐにお礼を返します。

終了後につなげる準備を、並行して進める

最後の1週間は、終了後の準備にも時間を使います。お礼状の下書き、リターンの発送の段取り、活動報告の最終回の構成など、終了後すぐに動けるように整えます。公開前にお礼状を書いておけば、ここでは文面の確認だけで済みます。お礼状の書き方は「お礼状とリターンの案内文を、公開の前に書いておく3つ」の記事で紹介しています。

準備すること終了直後に使う場面
お礼のページ・投稿終了の知らせと、結果の報告
支援者への案内文リターンの内容と届ける時期の連絡
リターンの一覧表発送や招待の管理
活動報告の最終回の構成達成のお礼と、これからの予定

終了後の報告の進め方は「クラウドファンディングが終わったあとに」の記事で紹介しています。支援者との関係は、終了した日から、また新しく始まります。

最後の1週間を、伴走で乗り切るには

CROWDFUNDING SUPPORTは、準備から公開中の発信、終了後の報告まで、伴走して支えています。終盤の投稿の文面、個別連絡の組み立て、終了後の段取りも、一緒に考えられます。ページの公開と支援金の受け取りは、起案者ご本人(団体)の名義で行い、私たちは言葉と段取りの面から寄り添います。

これから挑戦を考えている方は、公開したい日の90日前からの準備が目安です。終盤の動き方まで含めた計画を、最初のご相談から一緒に描けます。オンラインで全国からご相談いただけます。

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