ページ冒頭の書き方

クラウドファンディングのページ冒頭で伝える3つのこと

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

ページの冒頭は、読む人が続きを読むかどうかを決める場所です。最初の画面に置く3つの要素と、整え方を紹介します。

クラウドファンディングのページ冒頭では、「何をする企画か」「誰に届けるか」「どう応援できるか」の3つを、スクロールしなくても分かるように置くと、続きを読んでもらいやすくなります。この記事では、その3つを最初の画面に収める考え方と、整え方を順に紹介します。

最初の画面が大切な理由

とくにスマートフォンでは、一度に表示される範囲が小さくなります。パソコンなら見えていた補足の文章も、スマートフォンでは画面の下に追いやられます。だからこそ、冒頭は「見えている範囲だけで完結する」ことを目標に組み立てます。

SNSやメッセージで届いたリンクを開いた人は、まず画面に表示された範囲だけを見ます。そこに、企画の中身が伝わる言葉と写真がなければ、続きを読む前に閉じてしまうことも少なくありません。逆に、最初の画面で「自分にも関係がありそうだ」と感じてもらえれば、ページの下まで読み進めてもらえます。

ページの下のほうには、物語、資金の使い道、リターン、よくある質問と、大切な内容が並びます。その入口になるのが冒頭です。冒頭の役割は、すべてを説明することではなく、続きを読みたいと思ってもらうことです。

置きたい3つの要素

3つの要素は、順番にも意味があります。最初に「何をするか」で興味を引き、次に「誰に届けるか」で自分ごとに変え、最後に「どう応援できるか」で行動につなげます。この順番で読める配置にすると、読む人の気持ちの動きと冒頭の流れが重なります。

要素役割書き方のヒント
何をする企画か題名と一文で、挑戦の中身を伝える「◯◯をつくります」「◯◯を届けます」と、動詞で言い切る
誰に届けるか読む人が自分ごととして受け取る地域名や場面など、思い浮かべやすい言葉を一つ入れる
どう応援できるか応援の入口を見せる支援の方法や、リターンの一番の魅力を短く添える

3つとも、専門用語や内輪の言葉を使わずに書きます。「音楽の力で地域をつなぐ」のように大きな言葉だけだと、何をするのかが伝わりません。「公園の野外ステージをつくり、子どもから大人までが歌える場所にします」のように、場面が見える言葉のほうが、読む人の頭に絵が浮かびます。

題名とキャッチコピーを整える

書き直しの例を見てみましょう。最初の案が「音楽で地域を元気にしたい」だったとします。気持ちは伝わりますが、何をするのかが見えません。次に「地域の公園に、みんなで歌えるステージをつくります」と書き直すと、場所と行動が入りました。さらに「子どもから大人までが歌える公園のステージを、みんなでつくります」とすると、誰に届けるのかと、一緒につくる呼びかけも入ります。このように、書き直しのたびに具体的な言葉を一つずつ足していくと、冒頭が育っていきます。

題名は、検索結果やSNSの共有でも表示されるので、冒頭の中でもっとも多くの人の目に触れる部分です。長すぎると途中で切れるため、大切な言葉を前のほうに置きます。たとえば、挑戦の中身を前半に、思いを後半に置く形です。

キャッチコピーは、題名を補う一言です。題名が「何を」なら、キャッチコピーは「なぜ」や「誰と」を担当すると、役割が重なりません。コピーを何案か書いて、声に出して読んでみると、言いにくい部分が見つかります。声に出して引っかかる言葉は、読む人も引っかかりやすい言葉です。

写真と動画で気持ちを伝える

写真は、きれいに撮れているかより、企画の空気が伝わるかで選びます。準備中の様子や、道具を手にした場面は、完成品よりも物語を感じさせる場合があります。手元の写真を10枚ほど並べて、冒頭の題名と並べたときにしっくりくる一枚を探してください。

最初の画面には、題名と並んで、大きな写真や動画が表示されます。この一枚が、企画の印象の半分を決めると考えて選びます。選ぶときの視点は次のとおりです。

  • 企画の舞台が分かる:場所、道具、人の様子が写っている
  • 人の表情が見える:楽しそうな顔、真剣な顔など、気持ちが伝わる
  • 小さく表示されても分かる:スマートフォンの画面で見て、何が写っているか判別できる
  • 文字を載せすぎない:題名と重なって読みにくくならない

動画を使う場合は、再生しなくても内容が分かるように、最初の画面に表示される静止画も選んでおきます。

動画の最初の数秒にも題名と同じ言葉を重ねると、冒頭全体の印象がそろいます。写真と動画と文字が同じ方向を向いていると、読む人が迷わず企画の中身を受け取れます。

応援の入口を見せる

冒頭から応援のボタンまでの距離も、見直すポイントです。読む人が、気持ちが動いた瞬間にそのまま応援へ進めるよう、ボタンの場所は迷わない位置に置きます。ページの途中にも、同じ応援の入口が何度か現れるように配置されているか、プラットフォームの画面で確認しておくと、公開後に慌てません。

冒頭には、応援の方法と、募集の期間が分かる情報も置きます。読む人が「応援したい」と思ったときに、ボタンを探す手間がかからないようにするためです。ここに置く情報は、募集の期間、現在の支援の状況、応援のボタンの3つが基本です。

リターンの紹介は、冒頭では一番の魅力を一つだけ見せ、全体は下のほうに任せます。冒頭で多くを見せすぎると、最初の3つの要素が埋もれてしまうためです。迷ったときは、「この一行だけを読んだ人が、何を持ち帰るか」を考えて、足りないものを足し、余計なものを下に移します。

公開前の確認表

冒頭が整ったら、ページを開いたまま、次の項目を確認します。できれば、企画を知らない人に画面を見せて、10秒たったところで「何をする企画か分かりましたか」と聞いてみてください。

  1. 画面をスクロールせずに、何をする企画か分かる
  2. 誰に届けるのかが、一つの言葉で伝わる
  3. 応援の方法とボタンが、すぐ見つかる
  4. スマートフォンで見ても、題名と写真が読み取れる
  5. 専門用語や内輪の言葉が使われていない

確認のときは、パソコンとスマートフォンの両方で、同じページを見比べてください。パソコンでは余裕のある配置でも、スマートフォンでは題名が長く折り返したり、写真の大事な部分が切れたりすることがあります。読む人の多くがスマートフォンで見る前提で、小さな画面に合わせて直しておくと安心です。

5つのうち一つでも気になる項目があれば、そこだけを直します。冒頭は短いぶん、一言ずつの影響が大きいので、直す価値のある部分です。

冒頭づくりを一緒に進める

自分の企画の冒頭は、近すぎて客観的に見るのが難しい場所でもあります。クラウドファンディング支援では、プロジェクト設計の段階から、物語や動画・音楽の準備、広報までを伴走します。起案者が自分の言葉で語れるように、質問を重ねながら一緒に文章をつくる形です。冒頭の三つの要素も、書き出したメモを見ながら整えていけます。

ご相談は、お問い合わせフォームまたはLINE(AtoNO Records)から、オンラインで全国から受け付けています。

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