発信の統一
呼び名とハッシュタグをそろえる:クラウドファンディングの発信を覚えてもらう工夫
発信のたびに呼び名がばらばらだと、せっかくの応援が広がりにくくなります。企画の名前とハッシュタグを先に決めておきましょう。
結論から言うと、クラウドファンディングの発信は「呼び名を一つ、ハッシュタグを一つ」に決めて、すべての場所でそろえて使うのがおすすめです。同じ言葉を何度も目にすることで、見る人の記憶に残り、応援の輪が広がりやすくなります。
公開が始まると、ページ、SNS、お知らせの文章、チラシ、動画の中の言葉と、発信の場所が一気に増えます。ところが、準備の段階で呼び名を決めていないと、「プロジェクト」「企画」「挑戦」「あの取り組み」と、場所ごとに違う言い方になりがちです。見る側は、同じ話だと気づけません。この記事では、呼び名の決め方、ハッシュタグの作り方、使う場所のルールを整理します。
呼び名がそろっていないと何が起きるか
たとえば、ある人はSNSで「新しいステージづくり」と書き、別の人はチラシに「野外ホール計画」と書き、ページには「みんなの舞台プロジェクト」と書いているとします。見る人にとっては三つの別々の話に見えます。検索しても、一つにまとまって出てきません。
応援してくれる人が投稿してくれるときも、呼び名が定まっていないと、それぞれが思い思いの言葉で書くことになります。投稿がばらばらになると、同じ挑戦への応援であっても、まとまりとして見えなくなってしまいます。
呼び名とハッシュタグを先に決めておくと、次のことが起きやすくなります。
- 見た人が「あ、この話だ」と気づける。
- 応援してくれる人が、迷わず同じ言葉で投稿できる。
- 公開中の投稿をまとめて探しやすくなり、報告にも使える。
呼び名の決め方:三つの条件
呼び名は、ページのタイトルやキャッチコピーとは別に、発信で繰り返し使う短い言葉です。次の三つの条件で考えると決めやすくなります。
| 条件 | 内容 | 確認の仕方 |
|---|---|---|
| 短い | 声に出して、一息で言える長さ | 知らない人に口頭で伝えて、聞き返されないか |
| 意味が分かる | 何をする話か、言葉から想像できる | 初めて聞いた人に、何の話だと思うか聞いてみる |
| 他と間違えにくい | ほかの有名な名前と似すぎない | SNSやインターネットで検索して、別の話ばかり出てこないか |
呼び名に、場所や、活動を象徴する言葉を入れると覚えてもらいやすくなります。たとえば、場所の名前と「ステージ」のような、つくるものの言葉を組み合わせる方法があります。あなたの挑戦でも、「どこで」「何を」の二つを含めると、意味が分かる名前になります。
ハッシュタグの作り方
ハッシュタグは、投稿をまとめて見つけるための目印です。作るときは、次の順に考えます。
- 呼び名をそのまま使う。新しい言葉を足すより、呼び名と同じ文字にしたほうが、覚える手間がかかりません。
- 長すぎないようにする。スマートフォンで打つ人が多いため、短いほうが広がります。
- 変換で崩れにくい表記を選ぶ。漢字、ひらがな、カタカナが混ざると、人によって打ち方がずれます。書き方を一つに決めて、そのとおりに案内しましょう。
- 先に検索して確かめる。すでに別の意味で使われているタグだと、投稿が埋もれてしまいます。
タグは基本的に一つに絞ります。複数用意したくなりますが、一つに絞るほうが、応援の声が一か所に集まります。公開前のうちに、自分の投稿で何度か使い、検索したときに自分の投稿が並ぶ状態を作っておくと、公開日の勢いがつきます。
使う場所のルールを決める
呼び名とタグを決めたら、どこでどう使うかを、簡単なルールにして書き出します。
| 場所 | ルール |
|---|---|
| ページのタイトル・冒頭 | 呼び名を一度は入れる。ハッシュタグも案内する |
| SNSの投稿 | 毎回、本文のはじめか終わりに、呼び名とタグを入れる |
| 活動報告 | 冒頭に呼び名を入れ、報告の最後にタグを添える |
| チラシ・名刺 | 呼び名とタグを書き、ページの場所を案内する |
| 動画 | 最初と最後に呼び名を言い、画面にもタグを表示する |
このルールは、一枚の紙にして、関わるメンバー全員が見られる場所に置きます。誰が発信しても同じ言葉になるように、書き方の見本を添えておくと、さらに確実です。
応援してくれる人に、タグを使ってもらう頼み方
タグは、起案者だけが使っても広がりません。応援してくれる人に使ってもらうことで、はじめて広がります。頼み方のコツは、手間を減らすことです。
- コピーして貼るだけで投稿できる文面を、一つ用意して渡す。
- タグの表記は、改行や記号を含めて、そのままの形で見せる。
- 投稿のお願いは、一人ずつ、短いメッセージで送る。
文面を渡すときは、「この文章をそのまま使わなくても大丈夫です。一言だけでも、タグを添えてもらえたらうれしいです」と、自由度を残しましょう。投稿してもらったら、その投稿に必ず御礼のひとことを返します。お返事が来ると、また投稿してくれる気持ちになります。
候補を出して選ぶ:三十分でできる決め方
呼び名は、ひらめきを待つより、候補を並べて比べるほうが早く決まります。仲間と集まって、次の流れで進めてみてください。
- 言葉を出し合う(十分)。「どこで」「何を」「誰のために」の三つについて、思いつく言葉を紙に書き出します。良し悪しは判断せず、数を出すことを優先します。
- 組み合わせて候補をつくる(十分)。出た言葉から二つか三つを組み合わせ、呼び名の候補を五つほど作ります。
- 声に出して選ぶ(十分)。候補を一つずつ声に出して読み、言いやすさと意味の伝わりやすさで、一つに絞ります。
絞ったあとは、前の章の三つの条件で最終確認をします。決定したら、呼び名、ハッシュタグ、書き方の見本を一枚にまとめ、メンバー全員に共有しましょう。この一枚が、公開中のあらゆる発信を支える土台になります。迷ったときは、「初めて聞く人が、すぐ口にできるか」を基準にしてください。
音楽の活動であれば、呼び名にリズムの良さがあるかどうかも、覚えやすさの手がかりになります。声に出して気持ちよく言える名前は、人にも伝えたくなる名前です。決めた呼び名は、公開前の身近な人への報告のときから使い始めると、口にするたびに自分でも言い慣れて、公開日には自然に出てくるようになります。
公開が始まってから変えたくなったとき
公開が始まってから、呼び名やタグを変えるのは、できるだけ避けましょう。すでに広がっている言葉を変えると、それまでの投稿と新しい投稿が別々になってしまうからです。どうしても変える場合は、次の手順をとります。
- 変える理由を、ページの更新と活動報告で説明する。
- しばらくの間、古い言葉と新しい言葉を並べて使う。
- 応援してくれる人に、新しい言葉を一人ずつ伝える。
変えなくて済むように、準備の段階で、身近な数人に呼び名を口に出して聞いてもらい、聞き返されないかを確かめておくのがいちばんです。私たちは、プロジェクトの設計から公開中の発信まで、挑戦する方の言葉で語ることを大切に伴走しています。呼び名の決め方や発信のルールづくりにも一緒に取り組みますので、気軽にご相談ください。トップページのお問い合わせフォームまたはLINEから、挑戦したいことと時期をお知らせいただけます。
よくある質問
呼び名とページのタイトルは、同じにしたほうがよいですか?
呼び名はタイトルの中に含めるのがおすすめです。タイトルは長くなりがちなので、短い呼び名を軸にして、タイトルで内容を補う形が使いやすくなります。
ハッシュタグは複数あってもよいですか?
基本は一つに絞ると、応援の声が一か所に集まります。複数にすると、投稿が分散して見えにくくなります。
公開中に、より良い呼び名を思いついたら?
変えると既存の投稿とずれてしまうため、できるだけ変えないのが基本です。変える場合は、理由を報告で伝え、古い言葉と新しい言葉を並べて案内してください。