英語での案内
海外にいる家族やファンにも伝えたい:英語での案内文のつくり方
応援してくれる人は国内にだけいるとは限りません。海外の人にも伝わる短い英語の案内文のつくり方と、日本語ページとの使い分けをまとめました。
海外にいる家族・友人・ファンにクラウドファンディングを伝えるときは、日本語のページをそのまま訳すのではなく、短い英語の案内文を別に用意して、日本語ページへのリンクを添える形が現実的です。長い訳文より、要点を絞った数行のほうが、読む人にとって親切で、起案者にとっても準備が軽くなります。この記事では、案内文の組み立て方と、準備の進め方を紹介します。
英語の案内文が役に立つ場面
音楽や舞台、まちづくりの活動には、国境を越えて応援してくれる人がいます。留学や仕事で海外に住む友人、日本を離れた家族、旅行で訪れて活動を気に入ってくれた人、オンラインで知り合ったファンなどです。こうした人たちは、日本語のページを開いても、内容を読み取るのに時間がかかります。そこで、英語の短い案内があると、応援の気持ちをすぐに行動へ移してもらえます。
クラウドファンディング支援のサイトでも、英語での問い合わせを受け付けています。日本の活動に海外から関心を寄せる人がいることを前提に、準備を進められます。
案内文に入れる5つの内容
書き始める前に、読んでくれる人を一人思い浮かべてください。たとえば、留学中の友人に送るつもりで書くと、知っている相手に語りかける自然な言葉になります。宛先が具体的だと、案内文全体のトーンが決まり、迷いが減ります。
英語の案内文は、次の5つを順に入れると、短くても伝わります。
| 順番 | 内容 | 書き方の例(日本語で内容を示します) |
|---|---|---|
| 1 | 誰が書いているか | 活動の名前と、一言の自己紹介 |
| 2 | 何に挑戦するか | 「◯◯の町に、みんなで歌えるステージをつくる」のような一文 |
| 3 | なぜ始めるか | きっかけを2〜3文で |
| 4 | 応援の方法 | ページのリンクと、募集の期間 |
| 5 | お願いしたいこと | 支援のほか、知り合いに伝える、投稿を広めるなどの選択肢 |
全体は、スマートフォンの画面でスクロールを少なく読める長さを目安にします。長くなりそうなときは、3番を短くして、詳しい理由は日本語ページに任せます。
案内文の組み立て見本
5つの内容を並べると、案内文は次のような流れになります。英文そのものではなく、各文の役割を日本語で示します。
- 1文目:私は◯◯で音楽の活動をしている△△です。
- 2文目:このたび、地域の人が集まって歌える場所をつくるために、クラウドファンディングに挑戦します。
- 3文目:きっかけは、子どもたちが思いきり歌える場所が近くに無かったことでした。
- 4文目:募集は◯月◯日から◯月◯日(日本時間)までです。ページはこちらです。
- 5文目:応援のしかたは、支援のほか、この案内を知り合いに送ってもらうことでも大きな力になります。
5文で終わる簡潔な形ですが、誰が、何を、なぜ、いつまで、どう応援できるのかが、すべて入っています。これに、写真を1枚とページのリンクを添えれば、メッセージとして完成します。慣れてきたら、相手との関係に合わせて、冒頭に思い出話を一文足すと、より親しみのある案内になります。
やさしい英語で書くコツ
案内文の英語は、難しい表現を使うより、短く分かりやすいことのほうが大切です。次の点を意識すると、読み手に伝わりやすくなります。
- 一つの文に、伝えることを一つだけ入れる
- 主語をはっきり書く(私は、私たちは、など)
- 日本特有の言葉は、短い説明を添える
- 日付は、月と日を言葉で書き、数字の並びだけにしない
- お願いは、最後に一つか二つに絞る
日付の書き方は、国によって数字の並びの意味が変わるため、月名を言葉で書くと誤解が起きません。時差のある国の人には、募集が終わる時刻の書き方にも気をつけて、日付だけでなく日本時間であることも添えると親切です。
日本語ページとの使い分け
案内文は、日本語ページへの入口です。英語の案内文で興味を持った人が、日本語ページの写真や動画を見ても、雰囲気は伝わります。写真と動画は、言葉が分からなくても気持ちが届く素材なので、海外の人にこそ力を発揮します。
そのため、写真と動画には、短い字幕や説明の文字を添えておくと、より伝わります。紹介動画を準備するときは、音楽や映像だけでも内容が伝わるつくりにしておきます。音楽の分野の挑戦なら、演奏や歌の音そのものが、言葉の壁を越える一番の紹介になります。
送るタイミングは、公開の当日と、募集の最後の1週間の2回が基本です。公開の当日は、最初の応援を呼びかける大事な日で、最後の1週間は、まだ迷っている人にもう一度声をかける機会です。2回目は、これまでの経過を一言添えると、読む人が現在の状況をつかめます。
連絡の方法も決めておきます。海外の人に連絡するときは、相手が普段使っている連絡手段を選びます。国によって、よく使われるメッセージのアプリは異なります。案内を一斉に送るのではなく、個別に一言添えた短いメッセージにすると、気持ちが伝わります。
海外の支援者へのお礼は、日本の支援者より少し丁寧に、相手の国の時間を考えて送ります。深夜に通知が鳴らないよう、相手の暮らす地域の昼間に届くよう時間を調整すると、気配りが伝わります。
支援が届いたときのお礼も、英語で一言添えると喜ばれます。お礼の言葉は、「応援してくれてありがとう。完成したら、写真と動画を送ります」のような、短く具体的なものにします。活動報告も、写真を中心にして、英語の短い説明を添えれば、読む人の負担になりません。
つまずきやすい点と直し方
| つまずき | 直し方 |
|---|---|
| 日本語の文章を、そのまま英語にして長くなる | 5つの内容だけに絞り、詳しい理由は日本語ページに任せる |
| 難しい言い回しで、意味が伝わらない | 一つの文に一つのことだけを入れて、短く切る |
| 日付が誤解される | 月名を言葉で書き、日本時間であることを添える |
| 誰にも読んでもらわず、そのまま送る | 英語を読める人に一度見てもらってから送る |
とくに最後の項目は大切です。短い案内文でも、読み手の目を通すと、思わぬ誤解や言いにくい表現が見つかります。親切な友人にお願いして、「意味は伝わるか」だけを見てもらうと、短い時間で確認できます。
準備の進め方と相談
英語の案内文は、日本語のページが固まってから書くとスムーズです。ページの完成前に書くと、内容が変わるたびに直す手間が増えるためです。準備の3か月のうち、後半に入れるのがおすすめです。
- 日本語のページの企画、始めた理由、募集の期間を確定する
- 海外に知らせたい人の顔ぶれを書き出す
- 案内文の下書きを、日本語で5つの内容に沿って書く
- 英語にして、読み手になりそうな人に読んでもらう
- 公開に合わせて、個別のメッセージとして送る
クラウドファンディング支援では、プロジェクト設計から広報まで伴走し、英語の問い合わせにも対応しています。海外の人にどう伝えるか迷ったときも、まず日本語の下書きを一緒に整えるところから始められます。ご相談は、お問い合わせフォームまたはLINE(AtoNO Records)から、オンラインで全国から受け付けています。