声かけの準備
クラウドファンディングの応援依頼メッセージ:相手別の書き方と文例
公開日に最初の応援を集めるのは、ひとりひとりに宛てた短いメッセージです。相手別に書き分けるコツと、そのまま使える文例の組み立てをまとめました。
応援のお願いは、相手との距離に合わせて「何を伝えるか」を変えると、返事が届きやすくなります。共通する型は三つで、「なぜ今これをやるのか」「あなたに知ってほしい理由」「お願いはひとつだけ」です。クラウドファンディング支援では、公開前の準備の中で、声かけのメッセージも一緒に整えます。この記事では、相手を四つのタイプに分け、書き方と文例の組み立てを紹介します。
メッセージの基本の型:三つの文でできる
長い文章は読まれにくく、短すぎると思いが伝わりません。スマートフォンの画面で一度に読める長さを目安に、次の三つの文を軸にします。
- 近況と挑戦の一言:「いま、こんな挑戦を始めます」と、結論から伝えます。
- あなたに知ってほしい理由:その人との思い出や、その人が喜んでくれそうな点を一つ添えます。
- お願いはひとつ:「ページを見てもらえたら嬉しいです」のように、最初の依頼は軽い一歩にします。
最初から「支援してください」とだけ書くのではなく、まず「見てください」から始めると、相手は構えずに受け取れます。ページを見て気持ちが動いた人が、自分から支援してくれる流れが、いちばん気持ちのよい応援です。
相手を四つのタイプに分けて書き分ける
| タイプ | 伝えること | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 家族・近しい友人 | 挑戦の背景と、いちばん先に知らせたかった気持ち | 「いちばん先に伝えたくて連絡しました。」 |
| 友人・知人 | 共通の思い出と、今回やりたいこと | 「一緒に過ごしたあの時間があったから、挑戦を決めました。」 |
| 仕事の関係の人 | 活動の内容と、相手にとっての魅力 | 「かねてから活動してきた◯◯を、形にする挑戦を始めます。」 |
| つながりの浅い人 | きっかけの出会いと、ページへの案内 | 「◯◯でご一緒した際、お話を伺ったことを思い出して連絡しました。」 |
家族や近しい友人には、気持ちを率直に。仕事の関係の人には、活動の内容と挑戦の意味を簡潔に。つながりの浅い人には、「なぜあなたに連絡したのか」を必ず一言入れると、突然のメッセージにならず、落ち着いて読んでもらえます。
送る順番とタイミングを表にする
誰にいつ送るかは、公開日の勢いを左右します。次の表のように、輪の内側から外側へ順に送ると、最初の応援が集まりやすくなります。
| 順番 | 相手 | 送る時期 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 1 | 家族・近しい友人 | 公開の前 | ページの感想をもらい、直す材料にする |
| 2 | 友人・仕事の関係の人 | 公開日 | 最初の応援を集める |
| 3 | つながりの浅い人 | 公開日の翌日以降 | 途中経過とあわせて案内する |
| 4 | 全員 | 公開中の節目 | 活動報告の更新を知らせる |
公開の前に家族や近しい友人へ見てもらうのは、依頼ではなく「ページを一緒に磨く」ためです。感想をもらうと、文章の分かりにくい箇所が見つかります。この段階で、公開日に送る本番のメッセージも読んでもらうと安心です。
公開日に送るメッセージの組み立て例
四つのうち、友人・知人に宛てた例を組み立ててみます。数字や固有名詞は、ご自身のものに入れ替えてください。
- 一文目:「今日から、◯◯をつくるクラウドファンディングを始めました。」
- 二文目:「去年の発表会に来てくれたとき、『また観たい』と言ってくれたのが、挑戦のきっかけのひとつです。」
- 三文目:「よかったら、ページを覗いてもらえたら嬉しいです。リンクはこちらです。」
この三文に、ページのリンクと、公開している期間の最後の日を添えます。期間の最後の日が分かると、相手は「いつまでに見ればよいか」が分かり、行動しやすくなります。
返事がきたときと、きっかけを広げる一言
返事をもらったら、すぐにお礼を返します。支援してくれた人には「ありがとうございます、とても励みになります」。支援が難しそうな人には、「見てもらえただけで嬉しいです」と伝えます。そして最後に、「身近に興味がありそうな方がいたら、ページを教えてもらえたら嬉しいです」と、広げる一言を添えると、応援の輪がやわらかく広がります。
メッセージは、同じ文面を全員に送るよりも、冒頭の一行だけでも相手に合わせて変えることが大切です。名前を呼んで、その人だけの一文を入れると、受け取る人の気持ちが違ってきます。
家族・近しい友人に宛てた例
- 一文目:「ずっと話していた挑戦を、いよいよ今日から始めます。」
- 二文目:「いつも話を聞いてくれたおかげで、ここまで来られました。」
- 三文目:「ページができたので、いちばん先に見てほしくて連絡しました。感想を聞かせてもらえたら嬉しいです。」
仕事の関係の人に宛てた例
- 一文目:「このたび、◯◯の実現に向けてクラウドファンディングを始めました。」
- 二文目:「◯◯さんが関心を持たれていた分野でもあり、ぜひご覧いただきたく連絡いたしました。」
- 三文目:「ページに活動の背景をまとめています。お時間のあるときにご覧いただけたら幸いです。」
つながりの浅い人に宛てた例
- 一文目:「突然のご連絡失礼いたします。◯◯でご一緒した◯◯です。」
- 二文目:「あのとき伺ったお話が心に残っていて、今回の挑戦をお知らせしたくなりました。」
- 三文目:「ページを一度ご覧いただけたら嬉しいです。」
書き直したくなる文と、その整え方
下書きを見直すときは、次の表のように言葉を前向きに整えます。相手の負担を減らし、読み終えた気持ちを明るくするのがねらいです。
| 気になる書き方 | 整えた書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| お忙しいところ恐縮ですが、ぜひ支援を | よかったらページを覗いてもらえたら嬉しいです | 最初の一歩を小さくして、返事をしやすくする |
| お金が必要で、どうしても助けてほしい | こんな舞台をつくりたくて、仲間を探しています | お金の話より、実現したい景色を先に置く |
| 拡散をお願いします | 身近に興味のありそうな方がいたら、教えてください | 誰にどうしてほしいのかを具体的にする |
| 長い挨拶と近況報告 | 一文目で挑戦の内容を伝える | 画面の最初に結論を置くと読み続けてもらえる |
文章が長くなったと感じたら、「この一文を消しても伝わるか」を自分に問いかけます。伝わるなら消してしまって構いません。短いメッセージほど、思いの強さがまっすぐ届きます。
文面が思いつかないときに答える三つの質問
書き出しで手が止まったら、次の質問に、箇条書きで答えてみてください。答えがそのまま、メッセージの材料になります。
- この人とは、いつ、どこで出会ったか。
- この人が、これまで私の活動で喜んでくれた場面はどこか。
- この挑戦が形になったとき、この人に何を見てほしいか。
三つの答えを並べると、相手ごとの「あなたに知ってほしい理由」が自然に見つかります。思い出のある相手ほど、書く時間が楽しくなり、読む人にもその温かさが伝わります。
メッセージづくりも、伴走で一緒に
クラウドファンディング支援では、ページの文章や動画だけでなく、広報の面でも、公開前から報告まで伴走します。声かけのメッセージも、誰にどの順で送るかを一緒に整理し、起案者の方が自分の言葉で書けるようお手伝いします。ご相談は、お問い合わせフォームの「挑戦を相談する」、またはLINE(AtoNO Records)から、オンラインで全国から受け付けています。
クラウドファンディング支援のトップページから、挑戦したいことと時期を教えてください。
よくある質問
同じ文面を全員に送ってもいいですか?
土台の三つの文は共通でも大丈夫です。冒頭の一行だけは相手に合わせて変えると、受け取る人の気持ちがぐっと変わります。
支援をお願いするのが気恥ずかしいときは?
最初のお願いは「ページを見てもらうこと」にすると、気持ちが軽くなります。見て心が動いた人が自分から応援してくれる流れがいちばん自然です。
送る前に誰かに読んでもらったほうがいいですか?
はい、家族や近しい友人に読んでもらうのがおすすめです。分かりにくい箇所が見つかります。