チームづくり

クラウドファンディングのチームづくり:役割分担と進め方

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

クラウドファンディングは、ページを公開してからが長く続きます。五つの役割に分けて仲間と分担すると、準備も公開中も無理なく進みます。

クラウドファンディングを無理なく進めるには、役割を五つに分けて、仲間と分担するのがおすすめです。ページの準備、写真や動画の制作、公開中の発信、リターンの手配、支援者への連絡と、やることは想像以上に多岐にわたります。すべてを一人が抱えると、公開中に息切れしてしまいます。反対に、役割を分けて、それぞれが得意なところで力を出せば、挑戦そのものが楽しくなります。この記事では、役割の分け方、担当の決め方、団体の中での合意の取り方、連絡の仕組みを紹介します。

クラウドファンディングで生まれる五つの役割

クラウドファンディングの仕事は、大きく五つの役割にまとめられます。人数が少ない場合は、一人が複数を兼ねても構いません。大切なのは、役割がはっきりしていることです。

役割主な仕事向いている人
まとめ役(代表)全体の方針を決める、最終判断をする、起案者として名義を担う挑戦の思いをいちばん強く語れる人
書く人ページの文章、活動報告、お礼状を書く人の話を聞き、言葉にまとめるのが得意な人
撮る人写真と動画の撮影、編集、音楽の選定機材や画面づくりが得意な人
届ける人SNSでの発信、個別の連絡、広報人とのつながりが広い人
整える人リターンの手配、お金の管理、スケジュール管理細かい作業を着実に進められる人

ページの公開と支援金の受け取りは、起案者本人(団体)の名義で行います。そのため、まとめ役は団体の代表やそれに近い立場の人が担うと、スムーズです。他の四つの役割は、仲間の得意分野に合わせて割り振ります。

担当の決め方:得意と時間の二つで考える

担当を決めるときは、「得意なこと」と「使える時間」の二つの視点で考えます。得意なことだけで決めると、忙しい人に仕事が集まりがちです。使える時間だけで決めると、力を発揮できない配置になりがちです。二つを重ね合わせて、無理のない形を探します。

まず、全員の予定を見える形にする

準備の三か月と公開中の期間について、仲間それぞれの忙しい時期を書き出します。本業の繁忙期、学校行事、家族の予定などが分かると、作業が集中する週を避けて割り振れます。公開日と終盤は、全員の時間がとれる期間に合わせて調整したいところです。

役割ごとに、代わりの人も決めておく

一人に任せきりにせず、各役割に「もう一人」を決めておきます。体調を崩したり、急な用事が入ったりしたときに、代わりに動ける人がいると安心です。普段から二人で情報を共有しておくと、引き継ぎの手間も小さくなります。

団体の中で、合意をとる流れ

団体として挑戦する場合は、準備の最初に、団体の中で合意をとります。進め方は、次の順番が分かりやすいです。

  1. 挑戦の内容を一枚の紙にまとめ、役員や会員に見せる
  2. 目標金額、募集期間、リターンの案を共有し、意見を集める
  3. 名義や受け取りの方法、お金の管理を担う人を決める
  4. 公開前に、ページの下書きを全員で確認する時間をとる
  5. 公開日と、公開中の連絡の仕組みを全員に伝える

合意のとり方は、団体の大きさによって変わります。少人数なら集まって話す場を設け、大人数なら、書面やメールで案を回して意見をもらいます。ここで時間をかけておくと、公開後に「聞いていなかった」という行き違いが起きません。全員が挑戦の中身を理解し、自分の言葉で説明できる状態をつくることが、団体の力を最大にします。

連絡の仕組みを、軽く決めておく

チームがうまく動くかどうかは、連絡の仕組みで決まります。難しい仕組みは必要ありません。次の三つを決めておけば十分です。

  • 連絡の場所:メッセージアプリのグループなど、全員が見る場所を一つに絞る
  • 定例の時間:週に一度、三十分ほどの短い打ち合わせを入れる
  • 共有の場所:ページの下書き、写真、リターンの一覧を同じ場所にまとめる

定例の打ち合わせでは、「今週やったこと」「来週やること」「困っていること」の三つだけを順番に話します。これだけで、進み具合が全員に見えて、遅れている作業に早く気づけます。公開中は、定例を短くして回数を増やすのもよい方法です。応援が届いたとき、仲間にすぐ知らせて喜びを分かち合うと、チームの気持ちが高まります。

つまずきやすい場面と、直し方

チームで進めると、よく起きる行き違いがあります。前もって知っておくと、落ち着いて対応できます。

場面起きやすいこと直し方
文章の確認全員が少しずつ直して、文体がばらばらになる最終的に文章を整える人を一人決める
公開中の投稿同じ内容を複数の人が投稿してしまう投稿の予定表を共有し、担当を日ごとに決める
お礼の連絡誰が返事をしたか分からなくなる届けた人の一覧に、お礼の済みを記録する
リターンの手配数や時期の認識が人によって違う一覧表を一つにして、更新する人を決める

どれも、特別な仕組みではなく、小さな決めごとで防げます。決めごとは紙に書いて、全員が見える場所に置いておきます。迷ったときに戻れる場所があると、チームの動きが安定します。

公開中の時間の使い方

公開中は、毎日少しずつ時間をとる役割と、節目に集中して動く役割があります。発信を担当する人は毎日十五分ほどの投稿の時間を、書く人は活動報告の週に集中して、整える人はリターンの手配の山に合わせて動きます。全員が毎日フルに動こうとせず、波に合わせて役割を回すと、最後まで元気に走れます。

終了後の役割も決めておく

公開が終わっても、チームの仕事は続きます。支援者へのお礼状の送付、リターンの発送、完成の報告など、終了後にも役割が必要です。公開前に、終了後の担当も決めておくと、達成の喜びのあとも、丁寧な対応を続けられます。支援者との関係は、終了後の関わり方で、さらに深まっていきます。

外の力を借りる、という選び方

役割のすべてを自分たちだけでまかなう必要はありません。文章の磨き込み、動画に合う音楽、公開中の発信の計画などは、外の力を借りると、短い時間で完成度が上がります。CROWDFUNDING SUPPORTは、代行ではなく伴走の形で、プロジェクト設計、物語と動画・音楽、リターン設計、広報と伴走を支えています。ご相談の流れは、ご相談、設計、準備、公開・伴走、報告の五つです。

伊豆山の野外ステージづくりのクラウドファンディングは、2023年10月13日から12月31日まで、CAMPFIREで挑戦しました。173人から1,000万円以上の応援が集まり、CAMPFIRE 静岡県まちづくりランキング2023年1位になりました。多くの人の力が集まって、一つの挑戦が形になりました。

はじめの一歩は、仲間と話すことから

まず、仲間と一緒に、挑戦したいことと公開したい時期を話してみてください。そのうえで、足りない役割や、手を借りたいところが見えてきたら、ご相談ください。オンラインで全国からご相談いただけます。お問い合わせフォームとLINEで受け付けています。

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