身近な人への相談

家族や職場にクラウドファンディングを伝える:始める前の話し方と順番

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

挑戦を決めたら、公開の前に身近な人へ話しておきましょう。伝える順番と言葉をそろえておくと、安心して応援してもらえます。

結論から言うと、身近な人への報告は「公開の前に、一番近い人から順に、同じメモを見せながら」行うのがおすすめです。クラウドファンディングは、ページが公開された日から一気に人の目に触れます。そのとき、家族や職場の人が「初めて聞いた」と驚くよりも、「あの話ね、頑張って」と迎えてくれるほうが、挑戦する本人の気持ちはずっと軽くなります。

身近な人は、最初の応援者であり、最初の質問者でもあります。ここで出る質問は、のちにページを読む多くの人が抱く疑問とほとんど同じです。つまり、身近な人に話すことは、ページ作りの予行演習にもなります。この記事では、誰に、どの順番で、何を伝えるかを具体的に整理します。

なぜ公開の前に話しておくのか

理由は大きく三つあります。

  1. 最初の応援をもらいやすくなる。前もって知っていた人は、公開の日に動きやすくなります。応援の気持ちはあっても、突然の知らせだと戸惑って後回しにしがちです。
  2. 時間の確保について理解を得られる。公開中は、発信や報告、問い合わせへの返事で、思った以上に時間を使います。家族や職場に事前に話しておくと、その時間を落ち着いて確保できます。
  3. ページの文章がよくなる。身近な人に聞かれて答えに詰まった点は、ページに書き足すべき点です。

私たちが挑戦の準備に伴走するときも、公開したい日の九十日前から始めることを目安にお話ししています。その準備期間の最初のほうに、身近な人への報告を入れておくと、あとの段取りがすっきり進みます。

伝える順番は「近い人から、遠い人へ」

報告の順番は、気持ちの近さを基準に決めます。後から知った人が「自分は後回しなのか」と感じないように、輪の内側から外側へ、間を空けすぎずに話していきましょう。

順番相手伝える目的
一番め同居の家族、パートナー時間と気持ちの面で、一番影響を受ける人に、先に理解してもらう
二番め一緒に活動する仲間、団体の人役割分担と、公開日の動き方を相談する
三番め職場の上司や同僚勤務中の発信や、副業にあたらないかなど職場の決まりを確かめる
四番め親しい友人、親戚公開日に最初に見てもらい、広めてもらう

職場の決まりについては、会社ごとに異なります。就業規則や社内のルールに関わる部分は、人事の担当者や上司にご相談いただくと安心です。クラウドファンディングが活動の宣伝と受け取られる場合もあるため、早めに話しておくほうが、あとで慌てずに済みます。

話す前に一枚のメモをつくる

口頭だけで話すと、相手によって内容がずれて伝わります。A4一枚か、スマートフォンのメモに、次の項目を書き出しておき、同じものを見せながら話しましょう。

  • やりたいこと(一文で)
  • なぜ、いまやりたいのか(理由を二、三行)
  • いつ公開したいか(時期の目安)
  • 目標としている金額と、お金の使い道の大まかな内訳
  • 公開中に自分がやること(発信、報告、返信)
  • 相手にお願いしたいこと(見守る、見てもらう、広めてもらう、手伝ってもらう)

最後の「相手にお願いしたいこと」は、人によって変えて構いません。家族には「公開中の数週間、少し忙しくなるのを見守ってほしい」、友人には「公開日にページを見て、気に入ったら周りに教えてほしい」など、頼む内容がはっきりしていると、相手も答えやすくなります。

話すときの三つのコツ

最初に結論を言う

「実は相談があって」から長く始めると、相手は身構えます。「来年の春に、〇〇をつくるために、クラウドファンディングに挑戦したい。そのことを聞いてほしい」と、最初に結論を伝えましょう。

お金の話を避けない

お金の話を曖昧にすると、不安を呼びます。集める金額、使い道、足りない部分をどう補うかを、メモの数字を見せながら話してください。数字がしっかりしていると、相手は「ちゃんと考えている」と受け取ってくれます。

答えが出なくてもよい質問は、持ち帰る

聞かれてすぐ答えられないことは、「大事な質問だから、調べてまた話す」と持ち帰りましょう。持ち帰った質問は、ページの「よくある質問」に載せる材料になります。

反応別の返し方

身近な人の反応は、さまざまです。よくある三つの反応と、返し方の例を挙げます。

反応相手が気にしていること返し方の例
「大丈夫なの?」と心配されるお金のこと、周りの目、本人の負担メモの内訳を見せ、「公開中にやることはこれだけ」と作業量を具体的に伝える
「お金を頼むのはどうなの」と迷われるお願いごとへの抵抗感「お金だけでなく、応援してもらう仕組み。返礼として、こんなものを届ける予定」とリターンの内容を話す
「いいね、手伝うよ」と乗ってくれる具体的に何をすればよいか写真撮影、文章の確認、告知など、お願いしたい役割を一つ選んでもらう

反対や心配の声が出たとしても、それは挑戦を止める理由とは限りません。相手が何を心配しているのかを聞くと、準備で補える点が見つかることが多いものです。心配の中身を聞き取ったうえで、メモを書き直す。この往復が、企画を磨いてくれます。

相手別・切り出しの言い方の例

最初の一言に迷う方のために、相手別の切り出しの例を挙げます。そのまま使わず、自分の言葉に直してお使いください。

  • 家族へ:「やりたいことがあって、聞いてほしい。お金のことも、忙しくなる時期のことも、先に全部話すね」
  • 仲間へ:「みんなでつくりたいものを、より多くの人に知ってもらう方法として、クラウドファンディングを考えている。役割を相談させてほしい」
  • 上司へ:「仕事とは別に取り組む活動で、ネット上で応援を募る予定です。勤務時間外に行い、職場の決まりに合うかどうかを確認させてください」
  • 友人へ:「近いうちにページを公開する予定。公開日にまっさきに見てほしくて、先に知らせておきたかった」

どの例も、「結論、理由、お願い」の順に並んでいます。短く言い切ることで、相手も受け止めやすくなります。話し終えたら、相手の感想を最後まで聞き、その場で返事を急がせないことも大切です。考える時間をもらった人は、数日後に自分から手伝いを申し出てくれることがあります。

話したあとにやること

話して終わりにせず、次の三つを続けましょう。

  1. 聞かれた質問と、そのときの答えをメモに足す。
  2. 協力を約束してくれた人の名前と、お願いした役割を書き留める。
  3. 公開日が決まったら、話した人全員に、同じ日のうちに知らせる。

身近な人への報告は、応援の輪の一番内側を固める作業です。公開が近づいたら、報告した人たちに進み具合を折にふれて伝えておくと、公開日の応援につながります。

私たちは、ページの公開から報告まで、挑戦する方の言葉を大切にしながら伴走しています。ページの公開と支援金の受け取りは、起案者ご本人(団体)の名義で行います。だからこそ、最初に家族や仲間と気持ちをそろえておくことが大事です。身近な人への伝え方にも、迷ったときはご相談ください。トップページのお問い合わせフォームまたはLINEから、挑戦したいことと時期をお知らせいただけます。

よくある質問

家族に反対されたら、どうすればよいですか?

まず、何が心配なのかを聞き取ってください。お金、時間、周りの目など、心配の中身が分かれば、メモの内訳や公開中の作業量を見せることで安心してもらえる場合があります。

職場には必ず話さなければなりませんか?

会社ごとに決まりが異なります。活動が仕事と関わる場合や、発信を職場の時間にする場合は、上司や人事の担当者に早めにご相談いただくと安心です。

友人にはいつ知らせるのがよいですか?

公開日が決まった時点で、近い人から順に知らせるのがおすすめです。公開の日には、もう一度、ページの場所をお伝えします。