ページの素材
写真が少なくても伝わるページに:手元の一枚を活かす四つの工夫
写真が少ないことは、あきらめる理由になりません。手元の一枚を活かす工夫と、新しく撮るときの優先順位を紹介します。
活動の写真が少ない団体やお店でも、クラウドファンディングのページは十分に魅力的にできます。大切なのは、手元にある数少ない写真を最大限に活かし、足りない部分を文章・図・これから撮る写真で補うことです。この記事では、写真が少ないときの四つの工夫と、撮り足すときの優先順位、ページへの置き方を順に紹介します。
まず、手元の写真を全部並べる
写真が少ないと感じていても、スマートフォンの中や、団体のパソコン、メンバーの手元には、意外に多くの写真が眠っています。最初に、すべての写真を一か所に集めて、並べてみます。
探す場所の例は、次のとおりです。
- メンバーそれぞれのスマートフォンの写真フォルダ
- 団体のSNSや、過去のお知らせに載せた写真
- イベントや練習の日に、誰かが撮ってくれた集合写真
- お店の外観や、メニュー、手書きの看板などの写真
- 活動のチラシや、パンフレット、過去の資料
集めたら、ピンぼけや暗い写真も含めて、一度すべて眺めます。使えるかどうかは、並べてみて初めて分かります。手元の素材を最初に棚卸しする考え方は、「手元の素材を棚卸しする」の記事でも紹介しています。
並べた写真は、次の三つの目で選り分けます。
- 何が写っているかが、ひと目で分かるか
- 人の表情や、手元の動きが見えるか
- 明るさと向きを直せば、ページで使えるか
明るさや切り取りは、スマートフォンの編集機能で整えられます。人が写っている写真を載せるときは、写っている人に、ページに載せてよいかを前もって聞いておきます。聞くときは、載せる場所と目的を一緒に伝えると、気持ちよく返事をもらえます。
一つ目の工夫:一枚に意味を持たせる
写真が少ないときは、一枚一枚に役割を持たせます。同じような写真を並べるよりも、一枚ごとに「これは何を伝える写真か」を決めると、数が少なくても、ページに説得力が出ます。
| 写真の役割 | 選ぶ写真の例 |
|---|---|
| 誰がやっているかを見せる | メンバーの顔が分かる写真 |
| どこでやっているかを見せる | 活動の場所や建物の写真 |
| 何をやっているかを見せる | 練習や作業の手元の写真 |
| なぜ必要かを見せる | 古くなった道具や、傷んだ場所の写真 |
四つの役割を、一枚ずつ割り当てるだけで、ページの骨組みができあがります。写真の選び方の考え方は、「ページに使う写真の撮り方と選び方」の記事で詳しく紹介しています。
二つ目の工夫:文章を写真のように書く
写真が少ない部分は、文章に景色を描かせます。見たもの、聞こえた音、触れた感触を、具体的な言葉で書くと、読み手の頭に映像が浮かびます。
たとえば、「練習は楽しいです」と書くより、「練習のはじまりに、全員で窓を開けて空気を入れかえます」と書いたほうが、場面が見えてきます。身近な動作や小さな習慣を言葉にすると、写真に近い力が出ます。
場所の物語を言葉にする方法は、「場所の物語を伝える」の記事で、土地・建物・風景の書き方として紹介しています。声に出して読んで、情景が浮かぶかどうかを確かめる方法は、「ページの文章を声に出して読む」の記事が参考になります。
三つ目の工夫:図と表で補う
写真で見せられない内容は、図や表で見せられます。お金の流れ、活動の流れ、リターンの内容などは、写真よりも表のほうが伝わりやすい情報です。
- 費用の内訳:項目と金額を並べた表
- 活動の流れ:矢印で結んだ簡単な図
- リターンの比較:金額帯ごとに中身を並べた表
- これまでの歩み:年ごとの出来事を並べた年表
図や表は、特別な道具がなくても作れます。手書きの図をスマートフォンで撮影して使う方法もあります。かえって手書きの温かさが、読み手に伝わることもあります。図と表の使い方は、「図と表でページを伝わりやすく」の記事で詳しく紹介しています。
四つ目の工夫:これから撮る写真に、優先順位をつける
公開までに時間があるなら、撮り足しの計画を立てます。すべてを撮ろうとせず、優先順位をつけると、無理なく進みます。
| 優先順位 | 撮るもの | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | ページの最初に置く一枚(活動の中心となる場面) | 一覧やSNSで最初に目に入るため |
| 2 | メンバーの顔が分かる写真 | 誰が呼びかけているかが伝わるため |
| 3 | 課題が分かる写真(古い道具、傷んだ場所) | 支援が必要な理由が伝わるため |
| 4 | 完成後に使いたい場面の下見写真 | 未来の姿を想像してもらえるため |
撮影の時間は、練習や活動の日に合わせます。撮影のためだけに人を集めるより、普段の活動の中で数枚撮るほうが、自然な表情が撮れます。撮影の担当を一人決めて、毎回数枚ずつためていくと、公開までにそろいます。
一覧やSNSに出る最初の一枚の考え方は、「一覧やSNSに出る一枚の画像のつくり方」の記事で紹介しています。撮り足しの時期は、準備の流れの中に入れておきます。準備は公開したい日の三か月前から始めるのが目安なので、最初の月に撮影の計画を立てると余裕が生まれます。
撮り足しの当日の段取り
撮影の日は、短い時間で終えられるように、撮るものを前日までにメモにしておきます。メモに書く項目は、撮る場所、撮る場面、写る人、持ち物の四つです。当日は、メモの順に撮り進めます。
- 明るい時間帯に、窓際や屋外で撮る
- 横向きと縦向きの両方を一枚ずつ撮る
- 人物は、全身、半身、手元の三種類を撮る
- 撮ったその場で、ピントと明るさを見て撮り直す
横向きと縦向きの両方を撮っておくと、ページの本文にも、一覧やSNSの画像にも使い回せます。素材が少ないほど、一度の撮影で使い道を広げる工夫が活きます。
ページに置くときの考え方
写真の数が少ないときは、並べ方にも工夫ができます。段落ごとに一枚ずつ置こうとせず、特に伝えたい場面にだけ置くと、一枚一枚が目立ちます。スマートフォンで読む人が多いので、画像は大きすぎず、文章の流れを妨げない位置に置きます。
写真に一行の説明を添えると、読み手の理解が深まります。「練習の最初に、全員で歌う一曲を決めます」のように、見たまま説明するだけで十分です。スマートフォンで読まれるページの整え方は、「スマホで読まれるページに整える」の記事で紹介しています。
写真が少なくても、動画は一本あるだけで、ページの印象が大きく変わります。短い紹介動画は、写真数枚分の情報を伝えられます。動画の台本の考え方は、「紹介動画:一分半の台本の組み立て方」の記事を参考にしてください。
相談してみませんか
crowdfunding-support.net は、地域の団体、お店、音楽や舞台のつくり手のための伴走支援です。物語と動画・音楽の準備では、手元の素材を一緒に見ながら、ページに載せる写真や文章を選ぶところから進められます。伊豆山の野外ステージでは、2023年のクラウドファンディングで173人から1,000万円以上の支援が集まりました。
相談はお問い合わせフォームかLINEから、オンラインで全国から受け付けています。crowdfunding-support.net のトップページから、挑戦したいことと時期をお知らせください。
よくある質問
写真が一枚もない場合は、どうすればよいですか。
公開までに、活動の日に数枚ずつ撮りためていくと間に合います。まずは、ページの最初に置く一枚から撮り始めてください。
スマートフォンで撮った写真でも、ページに使えますか。
使えます。明るい場所で、被写体にしっかり焦点を合わせると、スマートフォンでも伝わる写真になります。
古い写真しかないときは、使ってもよいですか。
撮影した時期を一言添えれば、使えます。歩みを伝える材料として、年表や物語の中に置くと活きます。