ページの書き方

ページに「報告の約束」を書く:頻度・方法・時期を先に伝える

 文:CROWDFUNDING SUPPORT 編集部/監修:たーなー先生(田中直人)

報告の予定を先にページへ書いておくと、支援者は安心して待てます。書く場所、文例、続けるための工夫をまとめました。

クラウドファンディングのページに、公開中と終了後の報告を「いつ」「どこで」「どんな内容で」届けるかを先に書いておくと、支援者は安心して待てるようになります。支援したあとの時間を想像できるページは、読み手の迷いを減らします。この記事では、報告の約束を書く場所、書く内容、そのまま使える文例、続けるための工夫を順に紹介します。

報告の約束があると、何が変わるか

支援者は、お金を預けたあとの数か月を、起案者の発信を通して見守ります。何も知らされない時間が長いと、「どうなっているのだろう」と気になります。報告の予定が先に分かっていれば、その気持ちが「次の報告が楽しみ」に変わります。

起案者にとっても、報告の予定を書いておくことは助けになります。予定を公に書くと、忙しい時期でも手を動かす理由になります。日程が決まっているので、準備の逆算もしやすくなります。

もうひとつの効果は、ページを読む人への安心感です。まだ支援を迷っている人は、「この人たちは、最後まで見せてくれそうだ」という印象を手がかりにします。報告の約束は、その印象を言葉で支えます。

ページのどこに書くか

報告の約束は、ページの中で三つの場所に置くと伝わります。

置く場所書くこと読み手の気持ち
ページの中ほど(資金の使い道の近く)お金がどう使われ、どう報告されるかお金のゆくえが気になる
リターンの一覧の近く届く時期と、届くまでの連絡いつ届くか知りたい
ページの終わり終了後も報告を続ける約束最後まで応援したい

とくに、資金の使い道の近くに書くと効果があります。使い道を読んだ人が、その直後に「報告で確かめられる」と分かるからです。資金の使い道の書き方は、「資金の使い道の書き方」の記事で紹介しています。

書く内容と文例

報告の約束には、「いつ」「どこで」「何を」の三つを入れます。

  • いつ:公開中は週に一度、終了後は届く時期の前後など
  • どこで:クラウドファンディングの活動報告欄、SNS、メールなど
  • 何を:進み具合、写真、お金の使われ方、次の予定

文例を二つ挙げます。かぎかっこの中を自分の言葉に置き換えてお使いください。

  • 公開中の報告:「公開中は、活動報告欄で『進み具合』と『準備のようす』を、週に一度お届けします。」
  • 終了後の報告:「終了後は、『ご支援の使い道』と『リターンの準備のようす』を、届く時期の前にお知らせします。」

報告の場所は、支援者が確実に見られる場所を選びます。クラウドファンディングの活動報告欄は、ページを見に来た支援者の目に入りやすい、確実な場所のひとつです。SNSは補助として使い、見られる人が限られることを前提に、重要なお知らせは必ず活動報告欄にも載せます。

無理のない頻度にすることも大切です。「毎日」と書いて続かないより、「週に一度」と書いて必ず守るほうが、信頼につながります。

公開中の報告を、続けやすい型にする

活動報告は、1週間後、半分の時点、最後の1週間の3回が書きやすい型です。節目ごとに書くことが決まっているので、迷いが少なくなります。

節目書く内容ひと言の例
1週間後最初の応援へのお礼と、企画の続き最初の一週間でいただいた応援の力に感謝します
半分の時点ここまでの歩みと、後半への思い折り返しを迎え、ここからが本番です
最後の1週間感謝と、最後のお願い残りの日々を、感謝を込めて過ごします

公開中の活動報告の書き方は、「活動報告を、公開中に3回書く」の記事で詳しく紹介しています。週に一度の報告を続けるなら、この三回を軸にして、間の週は短い近況を書く形にすると続きます。

書くことが思いつかないときのために、素材をためておく習慣も役に立ちます。準備中の写真や、練習のようすを少しずつ撮っておけば、週ごとの報告に使えます。素材の集め方は、「完成までの記録を残す」の記事で紹介しています。

終了後の報告を、約束どおりに届ける

報告の約束を書くときは、「誰が見るか」も考えます。支援者には、SNSを使わない人や、メールを主に見る人もいます。連絡の手段を一つに絞らず、活動報告欄を土台にして、メールや手紙など、届けやすい手段を補う形が安心です。ページには「SNSを見ていない方にも、活動報告欄でお知らせします」と書いておくと、手段を選ばず安心してもらえます。

終了後の報告は、約束した時期に届けることが信頼のいちばんの土台です。リターンの準備が進んでいるときは、その近況を知らせます。予定が変わりそうなときは、早めに伝えます。

終了後の報告の例を、時期の順に並べます。

  1. 終了直後:ご支援のお礼と、最終的な結果の報告
  2. 準備が進んでいる時期:リターンの準備のようす
  3. リターンを届ける前:発送や開催の日程の案内
  4. 届けたあと:届いた報告と、感想を聞く呼びかけ
  5. しばらくたってから:企画が形になったあとのようす

伊豆山の野外ステージの企画は、2023年の秋から年末までの公開で、173人から1,000万円以上の支援が集まりました。完成したステージで2025年11月に地域の子どもから大人までが出演するミュージカルが上演されたように、支援のあとにも続いていくようすを伝えることは、支援者にとって大きな喜びになります。

終了後の連絡の続け方は、「終了後も支援者とつながり続ける」の記事で、一年間の連絡カレンダーとして紹介しています。予定が変わったときの伝え方は、「公開中に予定が変わったとき」の記事が参考になります。

報告に添えると喜ばれるもの

報告の文章には、次の三つを添えると、読み手に伝わりやすくなります。

  • 写真:準備のようすや、手元の作業、練習の風景など、動きの見える一枚
  • 数字:集まった人数や、進み具合の割合など、読み手が一目で分かる事実
  • 次の予定:次の報告がいつ届くか、次に何が起きるか

数字を伝えるときは、金額の大きさだけでなく、応援してくれた人の数にも触れます。数字を感謝につなげる伝え方は、「達成率と支援人数の伝え方」の記事で紹介しています。

報告の最後には、必ず次の報告の予告を一行入れます。「次回は、リターンの試作のようすをお届けします」のように書くと、読み手の楽しみが続きます。

書いたあとの確認表

確認すること見直しのヒント
いつ・どこで・何をが入っているか三つのうち抜けているものを足す
頻度は守れる範囲か忙しい週を想像して決める
報告の場所に、活動報告欄が入っているか支援者が見に来る場所を中心にする
リターンの届く時期と合っているか説明文の時期と見比べる
誰が書くか決まっているか担当を決め、交代で書く形も考える

相談してみませんか

crowdfunding-support.net は、公開前の準備から公開中の発信、終了後の報告まで、起案者の隣で進める伴走支援です。報告の約束の書き方や、続けやすい頻度の決め方も、企画に合わせて一緒に考えます。

相談はお問い合わせフォームかLINEから、オンラインで全国から受け付けています。crowdfunding-support.net のトップページから、挑戦したいことと時期をお知らせください。

よくある質問

報告の頻度は、どれくらいが適切ですか。

続けられる頻度がいちばんです。公開中は週に一度、終了後は届く時期の前後というように、無理のない形で書き、必ず守ることが信頼につながります。

報告の約束は、リターンの説明文にも書くべきですか。

届く時期の連絡については、リターンの説明文にも一言添えると親切です。ページ全体の約束は、資金の使い道の近くに置きます。

書くことが思いつかない週は、どうすればよいですか。

準備中の写真と一言を載せる、短い近況でも構いません。ためておいた素材を使うと、負担が軽くなります。